S&B杯ちびっ子健康マラソン
4月に入り冬のような寒さが続く今日この頃、暖かかったと思ったら急に寒くなったりする気温や年度初めの慌ただしさで体調を崩す方が多いようです。
そんなの関係ない!と言わんばかりに元気いっぱいに走り回る子供を見ていて、まさにちびっ子健康マラソンだなと思いました。
このように思ったのは、先日の日曜日に約2347人(2018年大会)の小学生が千葉県スポーツセンターにある陸上競技場を走る「S&B杯ちびっ子健康マラソン」に参加してきたからです。
半袖短パンで過ごしていても暑いくらいに感じる絶好の天気に恵まれた中で大会は開催されたのですが、会場に向かうバスは渋滞にはまり微動だにせず、結局目的の場所までたどり着けず、途中で降ろされ徒歩で会場まで向かうことに・・・
こんな出来事も捉え方で良くも悪くもなるもので、私たちは良いウォームアップだと思い軽く走ったりスキップしたり気持ちを和らげる良い時間となりました。
さて、会場に到着するなりあまりの人数に度肝を抜かれました。
以前参加した方からは凄い人だよとは聞いてはいましたが、ここまで凄い人がいるとは・・・
基本的に私は大人数がいる場所を避けて生活しているので、大人数に対応できる体と心の装備はあいにく持ち合わせていないもので出鼻をくじかれた感じでした。
これは私以上に娘のダメージは相当大きかったようで、あまりの人の多さに口数も減っていき母親から離れられない状態になり、「おや?これ走れるかな?」といった考えがふと浮かびました。
私も初めてフルマラソンに参加した時は15,000人のランナー、応援や関係者を含めたら20,000人以上の群衆の中を走りました。
とにかく周りは人、人、人、人、当たり前ですが人だらけです。
私は基本的に花火大会に行くのも嫌なくらい群衆が苦手・・・
それでも普段は車に乗ってしか通れないアクアラインを走れるとテンションを上げて、何とか42.195kmを走りきり、「あーーー気持ちい!また走りたい!」と思えましたが、大会に参加した後は心底疲れました。
おそらく娘も私と同じ状態に陥っていたことでしょう。
走るのは楽しいけど人が多すぎる・・・
親の背中をみて育っているのか、娘も群衆は苦手であまり人が多いと口数も減り気分が悪くなるようです。
しかしながら、せっかくきたので走ってもらわなくてはと思い、私と妻で競技場の周りにあるコースを軽く下見がてら走ります。
そうこうしているうちに集合時間になり、招集場所へ向かいます。
そこには1年生1.5㎞の部に参加する子供たちが続々と集まってきていて、中には不安で泣き出す子もいました。
そんな涙の場所へいけば涙は人から人へ確実に伝染していき、わーわーわーの大合唱です。
そんな感染ルートを見事に経由して私の娘にも涙が伝染します。
みるみるうちに目からは涙がこぼれ、母親のズボンを掴んで離しません。
そんな状態でも母親は毅然とした態度で「ここまできたらやるしかないよ!いってらっしゃい!」と強い気持ちをもって娘を送り出します。
そんな言葉に意を決したのか、娘は目に涙を浮かべながらも親元から離れて競技場内の集合場所へスタスタと歩いていきました。
一時は走るかどうか心配していましたが、なんとか行ってくれ一安心、これも日頃からの訓練の賜物でしょうか。
Teamからだ塾で小学0年生のうちからスポーツ鬼ごっこの大会に出てきた甲斐がありました。
昔は泣き虫で引っ込み思案、何事にも消極的だった娘が強くなれたのは間違いなく諸先輩方のお陰です。
Teamからだ塾には小学1年生から6年生までのお兄ちゃんお姉ちゃんがいて、失敗しても皆が「どんまい」「大丈夫!つぎ頑張ろう!」とサポートしてくれます。
娘にとってはとても心強い諸先輩方ばかりです。
今回のマラソン大会もTeamからだ塾メンバーが数名参加していたのも安心材料になったかと思います。
ひとまず、小学1年生の部1.5kmレースのスタートラインには立てました。
あとはレースでどこまで出来るかといったところでしょうか。
小学1年生女の子の参加者は143名です。
娘には「今回のマラソン大会に向けて頑張って練習するぞ!」と言ったものの体調不良やその他行事などでまったく練習できず、1㎞も走れず大会を迎えました。
まー大観衆の中で陸上競技場のトラックを走るだけでも良い経験だと割り切り、結果はどうなってもいいかなという気持ちで臨みました。
最初が大事
私は諸先輩方から何事も「最初が大事」と言われ続けてきました。
これは初対面の人と会うとき、試合のとき、会社や学校のときなど、すべてにおいて「最初が大事」だと私も思い知らせる経験をしてきたので、凄く大切なことだと思います。
まさに娘はこれから小学1年生になるので、今は小学校に入る最初にあたります。
この最初を如何によい状態で送り出してあげられるか、これが親としてやってあげるべき最初の関門かもしれません。
この関門で失敗するとボクシングのボディブローのように効いてのちのち取り返しのつかないことになります。
私はそのような諸先輩方をたくさん見てきたので、この関門を突破する為に娘が小学生になる6年間をどう過ごせばよいのか考えながら生活してきました。
これについては前回のブログ「小学生になる前にやるべきこと」をご覧下さい。
ある意味、今回のマラソン大会はその関門を上手く乗り越えられるかどうかの通過点でもあります。
ここを上手く通過できるかどうなのか、ここに来るまでの土台や環境つくりは私も全力でしてきましたが、あとは本人次第です。
さーどうなるのでしょうか。
ちなみに、「最初が大事」はマラソンのスタート地点でも言える事で、整列時に前方の位置を取るか取らないかで着順が大きく変わってきます。
分かっている子は我先にその位置を狙って整列するのですが、分かっていない子や消極的な子はどんどん後ろに追いやられます。
気になる娘のスタート地点は・・・
なんと最後尾です(笑)
スタート地点でいえば140位あたりでしょうか。
前日、娘にはスタート地点の話はしておいたのですが、娘は分かっていない子というより消極的な子といったところで140位を選んだようです。
まーこれも娘が選択した道ですから私がどうこういうことでもないのかもしれませんね。
果たして、ここからどうなるのでしょうか。
群衆をかき分けて走る
私もフルマラソンで群衆をかき分けて走る大変さを知っているのですが、かなり走りづらいです。
特に今回は1.5kmという短いレースなので子供たちもダッシュに近い速度で走りますから、その難しさはフルマラソン以上かもしれません。
そんなレースを小学1年生でやるわけですからすごいものですよね。
小学1年生とはいえ速い子は本当に速いです。
今回のレースでもトップの小1女子選手は6分台で走っていました。
凄いとしかいいようがないですね(笑)
そんな選手には勝てる訳がないと半ばあきらめている親御さんも多いかもしれません。
ただ、トップの選手に追いつかないかもしれませんが、追いつこうとする努力は最後までしてほしいものですね。
結果は出せないかもしれないですが、その努力はきっと何かの役に立つはずです。
なんてスタート地点140位の娘をもつ父親が偉そうに言っている場合ではないですね(笑)
よし!切り替えて応援だ!
なんて言っている間に競技場の周りを1周して、競技場内のトラックコースへ戻るところまで選手たちがきました。
娘は、どこだ!?
おっ!なんということでしょう。
女子よりも30秒早くスタートした男子を追い抜いているじゃないですか!!
通り過ぎていく女子選手を数えてもスタート地点での140位よりは少し上位にきている感じです。
表情を見てもなかなか集中している感じがあり、気持ち良くトラックを走れるのではないでしょうか。
過ぎゆく娘に一言。
「あと1周、少しづつ前の人を抜いていこう」
マラソンでもそうですが、終盤に前を走っている人を抜く感覚って何とも言えないです。
これがトップ争いともなるとすごい感覚なんでしょうね、私には到底味わえない感覚ですが、いつの日か娘に味わってもらいたいものですね。
なんて思いにふけっている間にゴール、何とか完走出来ました。
スタート地点に立つ前の諸々のことで少し心配になりましたが、無事に走り切れたのはとても良かったのではないでしょうか。
「完走者こそ、チャンピオン」
この文言がでかでかと書かれてある横断幕を主催者は掲げていましたが、本当にそうですよね。
小学1年生で1.5㎞走る訳ですから、走った子供たち全員がチャンピオンです。
とはいえ、なんだかんだ言っても順位が気になるのが親というものでしょうか(笑)
我が子は何位だったのか。
自信がついた小学1年生
んっ?!
なんとっ!
スタート地点では140位だったのが、驚きの16位です!
もちろん、上には上がいるので優勝したり入賞しない限りは栄えあるとは言えないですが、我が子の成長を間近で見れてとても嬉しくなってしまいました。
私は人が成長する姿を見るのが何よりうれしくて、それが子供であろうと大人であろうと成長しているなと感じられる瞬間に出くわすと凄く嬉しくなります。
それがまさに一番近くにいる娘なわけですから嬉しさ倍増です。
普段は体操教室やスポーツ鬼ごっこの指導などで他の子供たちにばかり目を向けて娘に目をかけてやれないのですが、この時ばかりは娘に目をかけてあげ一緒に喜びを分かち合いました。
結果はもちろん、それ以上に走り終わった後に娘の一言をきいて凄く嬉しくなりました。
「最初はなんか泣いちゃったんだけど、走り始めたらあれ~?なんで泣いてたんだろうて思えるほど楽しくなってきて、最後まで気持ち良く走れちゃった」
最後まで気持ちよく走れた・・・
この言葉が凄く嬉しいですね。
これから先も走る機会があると思いますが、最後まで気持ち良く楽しく走って欲しいものですね。
また走りたい!
なんだかんだ、また走りたいと思えればそれで全てオッケー、なんて思ってしまいます。
今回の大会は小学校の入学式2日前に行われたのですが、出場して本当に良かったです。
というのも、レースが終わってから歩く姿が堂々としていて、入学式の入場時も逞しくなったなーとさえ思えるほどでした。
きっとその逞しさは困っている人を助ける力になるはず、入学してまだ不安で困っている同級生を助けてあげて欲しいものですね。
今大会を教えてくれた諸先輩方、本当にありがとうございました。
娘にとってとても良いスタートを切る事ができました。
これから先もまだまだ大変なことが多く起きるでしょうが、今回のレースを思い出し最後まで諦めずに走り続けてくれることを期待しています。
また、Teamからだ塾の皆もよく最後まで走りました。
娘もそうだけど、やっぱり練習しなきゃダメだよ。
1日1回は必ず走る時間を作っていこう!
からだ塾も子供たちが楽しく遊びながら体力作りできる環境を増やしていくべく、これからも走り続けます!
共に成長できるように、常に上を目指して頑張るぞーー!!
ということで、またの更新お楽しみに。