筋肉肥大トレーニングは体に悪い
ラジオ体操ならぬ筋肉体操がテレビで放映されているようですが、健康的な体を手に入れたい方はやらない方がいいでしょう。
ではなぜ筋肉肥大トレーニングが体に悪いと言えるのか今回のブログで説明していきたいと思います。
まず初めに皆さんが知らなければいけないことがあります。
それは、人間は持って生まれたバランスを崩すと健康を害するということです。
これはボディビルダーの方が一番理解していると思います。
ボディビルダーは、心臓にかなり負担がかかる尋常ではない重さのバーベルを担ぎ上げ、筋肉を大きくするためにプロテインを飲み、筋肉を見えにくくする脂肪を減らす為に食事制限をするなどして生活の全てを筋肉の為に捧げています。
筋肉肥大トレーニングは体に悪いと言っていますが、ここまで出来るボディビルダーは本当に凄いと思っています。
ですので、筋肉肥大トレーニングをしている方々を否定する為に今回のブログを書くわけではないことをご理解頂ければと思います。
ただ一つ言える事は、筋肉肥大の為に人生を捧げることは人間が持って生まれたバランスを崩しているということです。
しかしながら、あきらかにバランスが崩れたことが世の中では良いことのように捉えられているようです。
例えば、お腹の筋肉が割れていることが美化され、お腹が出ている人はカッコ悪いと言われていますが、現代人より明らかに運動能力が優れた江戸時代の人達にお腹の筋肉が割れている人なんていなかったのではないでしょうか。
むしろお腹が出ている人の方が多くて、現代人よりも力持ちでたくさん動けた人が大半だったと思います。
もちろん現代人の多くは運動が出来なくてお腹が出ている人が多いので、これはこれでバランスを崩していて健康には良くないのでしょうが、お腹の筋肉が割れることが美化される必要もないのではないかと思います。
もちろん、この辺りは個人の判断になるのでこれ以上は言いませんが、私は筋肉肥大の為だけに人生を捧げることは絶対にしたくないと考えています。
私は誰かの役に立つ為だけに人生を捧げたいと考えているので、それを生涯出来るように健康管理をしています。
そんな私が目指す体は、「動きやすく疲れにくく、いざとなったら強い力を発揮できる体」です。
なぜこのような体を手にいれたいのか?
それは脳を成長させる為です。
世のため人の為に役に立つことをするには、やはりアイデアが必要になります。
私は誰でも出来るようなことで世のため人の為に役に立つのではなく、持って生まれた才能を生かして誰かの為になりたいのです。
これを生涯していく事が私にとっての生き甲斐です。
その為にも、「動きやすく疲れにくく、いざとなったら強い力を発揮できる体」を手に入れ自分自身の脳を最大限使いたいのです。
このような考えを持つ私が言います。
「健康になりたければ、筋肉を肥大させる目的のトレーニングはやめましょう。」
こんなこと、健康管理のプロ?と言われる医者は絶対にいいませんよね。
ただ、このようなことは多くの医者が言うのではないでしょうか。
「心肥大は血管に悪く脳梗塞や脳溢血になるのでやめましょう。」
これは多くの人が耳にする言葉だと思いますが、これって私が言っている筋肥大は健康に良くないと同じだと思うのですが、物事を部分で見る人には理解できないかもしれませんね。
そんな方々に心臓について簡単に説明させて頂きます。
心臓は心筋という筋肉で出来ています。
この心筋を特別な筋肉のように思われる方が多いかもしれませんが、実は私たちが運動する時に使う骨格筋と同じなのです。
--------------------(以下、Wikipediaより転載)
心臓を動かす厚い筋肉[3]は心筋と呼ばれ、骨格筋と同様にアクチンとミオシンのフィラメントが滑走して動く横紋筋でありながら、多くの枝分かれ構造を持ち互いに境界膜(介在膜)で電気的に連絡し、まるで1つの大きな細胞のように同期する機能的合胞体となっている。
この心筋は心臓を螺旋状に取り囲んでいる[11]。
心筋は伸展の大きさに対応して強い収縮を行い、流入する血液が多くなると強く縮んで拍出量を増やす。これはスターリングの法則と呼ばれる[11]。
なお、骨格筋と異なり不随意筋である。
--------------------(転載ここまで)
上記の説明の通り、運動する時に扱う筋肉と生命に関わりのある心臓の筋肉が同じものだと理解出来ましたでしょうか?
ただ一つ違うのが、不随意筋であるという点ですね。
不随意筋とは、自ら動かそうとしなくても無意識で動いてくれる筋肉のことを言います。
また随意筋とは、自ら動かそうとして動かせる筋肉のことを言います。
心臓が私たちの知らない所で動き続けてくれるから生きていけるのですが、知らない内に心臓の筋肉が肥厚していくことがあります。
それが心臓肥大(心肥大)です。
心臓肥大とは高血圧によって心筋が厚くなり、心臓の機能が低下した状態のことを言うのですが、この状態が続くと心不全になり死んでしまうそうです。
まさに、持って生まれたバランスを崩すと健康を害するとはこのことですね。
では、なぜ心筋が厚くなるのでしょう?
この原因を高血圧と医者は言っていますが、ではなぜ高血圧になるのでしょう?
驚くことに高血圧の原因はいまだに分からないそうです(笑)
医学の進歩が凄まじいと言われる現代において、高血圧の原因が分からないなんて・・・
小学生の勉強もろくにしてこなかったバカな私でも高血圧の原因が分かるのに、たくさん勉強して凄い大学を出た医者が高血圧の原因が分からないなんてありえるのでしょうか。
私が考える高血圧の原因は、心臓に正常な電気が流れなくなったからです。
さきほどの転載したWikipediaにも書かれてあった通り、心筋は 電気的に連絡し、まるで1つの大きな細胞のように同期する機能的合胞体となっている訳で、この電気的な連絡に異常をきたすと心臓は上手く機能しなくなるのです。
心電図
心臓の状態を電気的波形で把握出来るのが心電図なのですが、この波形に異常があると血液を全身に上手く回す事ができなくなるので、心筋を厚くして何とか帳尻をあわせて筋肉の力で血液を全身に送っているのでしょう。
つまり、全身に流れる電気の流れが悪くなるのが心肥大の原因です。
裏を返せば、電気の流れが良ければ無駄に筋肉を厚くしなくても済むのです。
ではなぜ全身に流れる電気の流れが悪くなるのでしょうか?
答えは簡単です。
自分自身が電気で動いていることを理解しないで生活しているからです。
例えば、「運動する為に必要なものは?」と聞くと、ほとんどの人がこのように答えると思います。
「筋肉」
もちろん、筋肉も必要なものですが、もっと必要なものがあります。
それが「電気」です。
というのも私たちが運動する時には必ず脳から電気が出てその指令の元で筋肉が動き関節が動いているからです。
この電気なくして私たちの体は正常に動かないのですが、子供たちに運動指導をする方々はこのことについて教えません。
この事については過去のブログ「人間は電気で動く」をご覧ください。
世の中では丈夫な筋肉を手に入れることが健康の証になっていますが、なぜ筋肉が少ない子供が健康なのでしょうか?
寒い冬空でも半袖短パンでいられる子供は健康の証だと私は思うのですが、彼らは筋肉は大人に比べればないですよね。
また疲れても一晩寝れば回復出来るのは子供くらいのもので、疲れが1週間以上続く大人なんてざらにいますよね。
この違いは何でしょうか?
これは、筋肉ではないですね。
明らかに神経系統の問題です。
つまり、電気の流れが良い子供ほど健康ということです。
電気の流れを良くするには良く食べ、よく動き、よく寝て、規則正しい生活を送ることが大切なのですが、このあたりのバランスをとることは非常に難しいですよね。
特に共働きの家庭は親が不規則な生活を送らざるおえないので、それが子供に影響します。
また学習塾に通う子供が多いご時世ですが、体を動かして遊ぶ時間が減り、夕食や就寝時間などが不規則な状態になり、健康状態が悪くなるのは容易に想像できます。
そんな様々な影響を受けてる子供が多いのか、現代の子供たちは電気の流れが悪く不健康な子供を多く見かけます。
私は様々な子供を見てきたので顔色を見ればその子の電気がどのような状態が容易に分かりるのですが、病的な顔色をしている子供たちが年々増えてきている気がしています。
また、最近の子供はやけに大きいですよね?
これは身長が高いという話ではなく、なんか全体的に大きいです。
これも心肥大のように、電気の流れが悪いのを筋肉を肥厚させて帳尻を合わせている証拠なのかもしれませんね。
これについては食事の環境も昔と変わってきているのではっきりした原因は分かりませんが、昔に比べて健康的な子供が減ってきているのは事実ですから体格が大きいから健康になれるとは言えないと思います。
このように子供たちには筋肉を大きくさせる事で健康を手に入れるのではなく、様々なことを考えて行動するといった脳を使い全身に電気を流す事で健康を手に入れて欲しいものです。
世の中には驚くほどの矛盾が存在しますから、現代の学校教育のような「答えを覚える教育」はやめていき、子供たちにはその矛盾に「何で?」と考えて生きて欲しいものです。
子供の教育はさておき、ここまで書いてきたことで筋肉肥大トレーニングは健康に悪いということがお分かり頂けたでしょうか?
まだお分かり頂けない方の為にもう少し書いていきます。
無酸素運動
筋肉肥大トレーニングは、尋常じゃない重さの物を息を止めて持ち上げることを行います。
生きていく上で絶対必要な酸素供給を止めてまでして、重い物を持ち上げ筋肉を肥大させる事を目的に行うのが筋肉肥大トレーニングであり無酸素運動です。
このようなトレーニングは息を止める事で強い力を発揮できるそうなのですが、酸素が体に入らないことって健康によいのでしょうか。
私はこんな話を聞いたことがあります。
ある人が喉に物を詰まらせて、ほんの数十秒無酸素状態でもがき苦しみました。
その後、何とか詰まったものを吐き出せて九死に一生を得たのですが、脳に後遺症が残ったそうです。
今まで温厚で優しい人が突然、大きな声を出して怒りだしたり、訳の分からないことを言い出したり、脳の後遺症で周囲の人達に対して攻撃的な人格に変わってしまったそうです。
このようなことからしても脳に酸素がいかない状態を繰り返し行うと健康に害があることは容易に想像できます。
しかしながら、人間は息を止める癖をもっています。
ちょっと靴下を履こうとした時、靴紐を結ぼうとしたとき、高い所にある物を取ろうとしたとき、椅子から立ち上がろうとした時、テニスラケットでボールを打つとき、慣れない場所で慣れない人と話をするときなど、あげればきりがないところで人間は息を止めて行動してしまいます。
そして人間は酸素が脳に行かない状態が続くと心配や不安を抱える事が増えますし、体に痛みやだるさが現れてきます。
いわゆるスポーツ後の筋肉痛は酸欠状態によるものなのですが、それに気付かずスポーツを続けると怪我をします。
息を止めて生活する癖をもった人が無酸素運動の筋肉肥大トレーニングをしたら、筋肉は大きくなっていくのかもしれませんが、脳や心臓などの循環器系には良くないです。
もちろん、私たちが生きていくうえで息を止めて力を発揮する時が必要な場合もあります。
身の回りに危険が迫った時や緊急事態の時は息を止めてまでして、力を最大限に発揮する必要があると思います。
またその時が一番力を発揮出来るのは分かります。
しかし、息を止めて力を発揮する癖を付けさせるよりも息を止めないで力を発揮させる癖をつけさせた方が健康的です。
いわゆる有酸素運動が健康によいというのは、このような点から言える訳でしょう。
ただし、現代人は有酸素運動をしているのに無酸素運動をしているかのような体の扱い方をしているので気を付けなくてはいけません。
特に健康増進目的のランニングで翌日に筋肉痛が出た場合は無酸素運動をしていた証拠でもあるので、体の扱い方を見直した方がよいでしょう。
ちなみに先日、私の妻が1年ぶりに10kmを走りました。
すると、翌日は筋肉痛が皆無だったそうです。
また走り終わった後は頭がくらくらすることもなく目の周りが明るく見え、全身が軽くなったそうです。
これこそまさに健康増進の為に行った有酸素運動ですね。
このような運動を継続的に行っていれば、怪我をする事もなく1年後はもっと走れるようになるでしょう。
生きていくうえで大切な呼吸ですが、体の扱い方一つで健康にとって良くも悪くもなることを知らない人が多いようです。
一人でも多くの人が健康に良い運動が出来る事を願っています。
尚、スポーツ選手は時に健康に悪いトレーニングをしてまでも記録更新を狙わなければいけない時があります。
その勝利や記録更新といった一瞬の輝きを求めてスポーツ選手は地獄のような苦しいトレーニングをしています。
そのような選手たちは本当に尊敬すべき方たちです。
今は情報が簡単に手に入る時代で、スポーツ選手のトレーニング方法を簡単に知る事が出来ますが、やっていることは相当難しい物ばかりです。
そんな難しいトレーニングを体の扱い方や体の軸がどこにあるか分からないような素人が行ったらどうなるか想像できますよね。
健康増進目的のトレーニングをしようとする方はくれぐれも身の丈に合ったトレーニングを行いましょう。
健康増進とは、息を止めやすい癖をなくし、どんな時でも自然な呼吸ができて酸素をしっかり吸える体になることでもあります。
どうか間違った知識で体を傷めないようにして下さい。
といったところで今回のブログは終わりになります。
ちなみに、妻が10km走った後に体が軽くなったのは、正しいウォームアップをしたからです。
この事については過去のブログ「間違いだらけのウォーミングアップ」「ヨガやストレッチは体に悪い」をご覧下さい。
それではまたの更新をお楽しみに!!