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2019年マラソン大会

2019年マラソン大会

毎年恒例のTeamからだ塾のマラソン大会も今年で3回目、2019年は風もない最高の天気に恵まれ素晴らしい環境で開催する事ができました。

 

会場は昨年同様の市川市大洲防災公園で行ったのですが、初めて参加するメンバーもいれば3年連続参加してるメンバーもいたり、それぞれのメンバーがやる気をもって参加してくれました。

 

コースは公園内を周回するショギングコースを利用して高学年は5.7km、低学年は4㎞、大人はそれぞれの体調に合わせて決める設定で行いました。

 

公園内のジョギングコースといっても甘くみてはいけません。

 

市川市大洲防災公園のジョギングコースは直線で平坦の道が少なく、アップダウンのあるところで鋭角なカーブが5箇所あり非常に走りにくいのです。

 

そんなコースを子供たちは頑張って走りました。

 

走る前に子供たちに意気込みを聞いてたのですが、「昨年負けた相手に勝つ!」「ライバルのメンバーに10m差を付けて勝つ!」など非常に頼もしい子供たちの声を聞くことができました。 

 

中には「苦しみながら走るのではなく、楽しみながら走りたい」と意気込みを述べてくれたメンバーもいたのですが、私はこの言葉がとても響きました。

 

走る事に限らず体を動かすことって本当は楽しいはずなのに、なぜか苦しく辛いものに変わっていってしまうんですよね。

 

そして、「苦しさ=強くなれる」と勘違いして体をボロボロにしていく人達が世の中には非常に多い気がします。

 

もちろん、スポーツを上達させるには練習をしなくてはいけません。

 

その時に苦しい時は絶対にあるので、それを乗り越えなければいけないのは分かります。

 

 ただ、苦しい練習をして体をボロボロにして運動が出来なくなる人って結構多いですよね。

 

これって「苦しさ=強くなれる」という考え方が必ずしも正解だとは言えない証拠ではないでしょうか。

 

賢い人ならこんなこと気付いているかもしれませんが、まだまだ分からない人が多いようです。

 

人間の体をこよなく愛する私としては一人でも多くの人が自分自身の体を大切に扱いながらそれぞれが持つ個性や才能を伸ばしてほしいと願っています。

 

とはいえ、苦しい練習が悪いと言っている訳ではありません。

 

私たちが生きていく上で年齢がいくつになろうとも苦しくても頑張ることや努力することは絶対に必要なことです。

 

ただ、苦しい練習をする前に体の扱い方を正しく知る必要があると思っています。

 

特に小学生には「運動=苦しい」という固定観念を植え付けて欲しくないと思っています。

 

「練習は辛くて大変だけど、成長していることが実感できるから大好き」なんて子供たちから言ってもらえるような「運動=楽しい」という運動指導を私はしていきたいと考えています。

 

その為には苦しい事や大変なことがありながらも楽しむ事ができるような環境を作る必要がある。

 

この事を私は「遊ばせながら運動能力を伸ばす」と言っています。

 

文字にするととても簡単そうに思えるのですが、これってめちゃくちゃ難しいんですよね。

 

遊ばせるといっても子供の好き勝手に行わせる遊びもあれば、知らず知らずのうちに運動能力を伸ばせる工夫した遊びもあります。

 

そのような多種多様の遊びをその時に集まった子供たちの特徴や状態を考慮して提供するのです。

 

このあたりは指導者の「見る目」が重要になるので、ただ単純に指導者のやりたい事だけでやるであったり、子供の好き勝手に遊ばせるだけの指導では難しいでしょう。

 

こんなことを考えながら私は子供たちに運動指導を行っているのですが、子供たちに教えるって本当に難しいです。

 

その相当難しい運動指導を子供たちが楽しめるように遊ばせながら行い、なおかつ能力を確実に伸ばそうとしている訳ですから普通の人では到底できないことを私はやろうとしています。

 

まだまだ私の指導力不足で子供たちの能力を伸ばしきれていないことがありますが、生涯かけて私は子供たちに「遊ばせながら運動能力を伸ばす」指導をしていきたいと思っております。

 

そんな私の運動指導の一つでもあるのがマラソン大会です。

 

マラソンというとただ走るだけのイメージがありますが、私はそういうことはしません。

 

何かしらの目的をもって取り組めるように工夫しています。

 

目的といっても、何分何秒以内にゴール出来るようにといった義務的で司令的な目的ではありません。

 

あくまで子供たち各自で「考えて行動できるような目的」です。

 

それが冒頭の走る前の抱負になってくるのですが、このような抱負を述べるには常日頃から考えていなければ出来ません。

 

また子供たちに考えさせるだけでなく、発言してもらい、その内容に指導者が共感してあげる指導が大切なポイントです。

 

私は常々「自分が思った事や感じた事に間違いはないんだから、どんどん言葉に出して発言していいんだよ」と子供たちに言って、発言した内容に対して共感して誉める言葉かけをしてあげます。

 

これをすると子供たちは発言していいんだ!と考えるようになります。

 

さらに子供たちは発言した内容を誉められると積極的に行動するようになります。

 

このような「考えさせ、発言させ、行動させる」といった指導を一貫して受けた子供の成長は本当に目覚ましいものがあります。

 

それを今回のマラソン大会ではあるメンバーが証明してくれました。

 

そのメンバーは走る前に「ライバルの子に10m差を付けて勝つ!」と抱負を述べてくれた小学3年生のメンバーです。

言葉の重要性

今回のマラソン大会で素晴らしい走りを見せてくれた小3メンバーは、低学年の部では断トツ1位でした。

 

さらに、驚くことに彼は4㎞走ったことで終わりにせず、その後も走り続け高学年の部と同じ距離の5.7kmを走りました。

 

するとどうでしょう、高学年1位だった子より2分以上早いタイムでゴールしたのです。

 

これで小3のメンバーは低学年の部、高学年の部の両方で1位をとったのです。

 

本当に凄いですよね。

 

この結果には親御さん方も驚いていました。

 

では、なぜそんなことができたのか?

 

これは間違いなく幼少期から「考えさせ、発言させ、行動させる」といった指導を徹底的に受けてきたからでしょう。

 

小3の彼は、5歳の時から目と耳の体操教室に通い、小学生になってTeamからだ塾にも入り、週に2回からだ塾の指導を受けてきました。

 

驚くことに彼は、からだ塾以外で運動系の習い事は全くしていません。

 

それなのにサッカーや野球、水泳などの習い事をしている上級生よりも5.7kmを速く走ったのです。

 

そんな彼が受けてきた「考えさせ、発言させ、行動させる」といった指導ですが、なくてはならないものがあります。

 

それが「失敗と成功」です。

 

今でさえ素晴らしい走りを見せてくれた彼ですが、1年前までは消極的で弱気な子でいつも失敗ばかりを繰り返す小学生でした。

 

そんな彼がこの1年で激変したのです。

 

私は失敗ばかりする彼にどうして失敗するのか考えさせ、それを解決する方法を一緒に模索してからまた行動することを行いました。

 

そこで成功出来たら一緒に喜び、失敗したらまた一緒に考える、このような指導を徹底的に受けました。

 

つまり、以下のようなことを永遠に繰り返したのです。

 

「考えさせ、発言させ、行動させる」

        ↓

     「失敗と成功」 

        ↓

「考えさせ、発言させ、行動させる」

        ↓

     「失敗と成功」

        ・

        ・

        ・

 

このような繰り返しをしていく中で彼は知らず知らずのうちに成長していったのです。

 

世の中には失敗を責める大人を多く見かけますが、私は違います。

 

失敗は成長するための材料でもあると考えているので、失敗したその時にすぐに声をかけて「なぜ失敗したのか?」考えさせます。

 

これが、「失敗を成功に導く声掛け」です。

 

 

人間はたった一言で行動が変わります。

 

この一言で子供は大きく成長するかしないか決まってきます。

 

失敗した子を見て「何回言ったら分かるんだ!」「また失敗して!」と声掛けする大人がいますが、これは子供の脳が誤作動を起こす声掛けです。

 

私はこのような声掛けばかりを受けてきた子供をみるとすぐに分かるので、親御さんに声掛けの話をして言葉の重要性を伝えてあげます。

 

また反対に失敗した子を見て「大丈夫、大丈夫、何回もやればいつか成功するよ」と声掛けする大人もいます。

 

このような声掛けは一見間違っていないように思えるかもしれませんが、これも子供の成長をとめる言葉でもあります。

 

それもそのはずです。

 

失敗した原因を突き詰めて考えさせなければ、何回やっても成功する訳がないからです。

 

私は失敗したその瞬間に子供たちに原因を考えさせるのですが、一緒に出した改善策をやったらすぐに成功します。

 

悪い癖を治せばすぐに結果は出るのに、その癖を変えようとしない大人がいますが、子供は違います。

 

私が悪い癖を治しなさいと言ったらすぐに治します。

 

するとすぐに成功します。

 

いわゆる純粋で素直な子供のような人ほど成長してくのですが、プライドが高く悪い癖を変えようとしない頭が固い人はいつまでたっても成長しません。

 

私が行う指導は、言った事を守ればそれが現実におきる指導です。

 

このような指導を受けると子供は私の言う事にどんどん従っていきます。

 

すると確実に成長して行きます。

 

反対に指導を聞かず適当にやっている子供は成長しません。

 

指導者の私はそんな適当にやっている子供も成長出来るような声掛けをしていく必要があるのですが、これがなかなか難しいです。

 

これにはいくつかの理由があるのですが、問題を抱えている子供は大抵の場合、親に問題があります。

 

この問題にいち早く気付いて変えられる親は子供も自分も救う事が出来るのですが、そのような親は稀です。

 

というのも、自分自身に問題があるのは分かっているのに変えられないのが人間だからです。

 

私もそうでした。

 

というか、私の場合は自分自身に問題があることさえ気付けませんでしたから(笑)

 

今でさえ自分の問題を少しづつ変えられるようになりましたが、5年前の自分だったらできなかったでしょう。

 

ただ自分の問題を変えると、驚くようなご褒美をもらえます。

 

ご褒美といってもお金や物ではありません。

 

お金や物以上のたくさんのご褒美です(笑)

 

その一つが今回のマラソン大会で小3メンバー見せてくれたような「人間の成長」です。

 

私は人が成長する姿を見るのが大好きです。

 

また成長しようと懸命に頑張る姿を見るのも大好きです。

 

そんな人達に一生囲まれて生きるのが私の夢でもあります。

 

そんな夢が少しづつ叶えられてきているのを感じています。

 

世の中ではお金や物をたくさん持つことが幸せなことだと言われていますが、私はちょっと違います。

 

私は一生成長出来る場所を手に入れることが何よりの幸せだと思っています。

 

つまり、「自分の能力を高める=幸せ」だと思っています。

 

 

もちろん、幸せの判断基準は人それぞれですからお金や物をたくさん持つことが幸せだと思っている人を否定するつもりはありません。

 

ただ、小学生時代からずっと「幸せってなんだろう?」と考えてきた私にとって、世の中の人が考える幸せとは違う物を手に入れてきてるようです。

 

今の私の周りには成長したいと願う人ばかりが集まり始めています。

 

成長するには、絶対的な努力が必要です。

 

私はまだまだその努力が足りません。

 

もっと努力して自分の能力を高めなければ、私の周りに集まってきている人達の成長をとめてしまうことになります。

 

今回のマラソン大会で断トツ1位をとった小3のメンバーも毎日コツコツ努力をしてきました。

 

またそれ以上に小3メンバーの親御さんも努力をしています。

 

親が努力すれば子供も努力するということを証明してくれました。

 

2019年が始まって4日目に、本当に素晴らしい親子の成長姿を見せてくれました。

 

これが私のご褒美です。

 

様々な自分の悪いところを変えたことで身に余るだけのご褒美をもらえています。

 

今年で3回目のマラソン大会、本当に素晴らしい時間でした。

 

 

走った後の記念撮影、みなさん良い表情をしていますね。

 

ちなみに年々親御さんの参加率が上がってきています(笑)

 

子供たちと一緒に走ってくれる親御さんもいれば、タイム計測してくれる親御さん、豚汁やお汁粉を作りながら応援してくれる親御さん、全ての親御さんに感謝です。

 

これからも更に成長出来るように皆でがんばっていきましょう!

ということで、2019年初の活動報告はマラソン大会でした。

 

今の時期は正月ボケしてダラダラ過ごす人もいれば、成長するべく動き出している人もいます。

 

私は両方経験していますが、やはり怠けた人間にはなりたくないですね。

 

ということで、今年の私の目標は「怠けない」です。

 

皆さんの目標は何ですか?

 

ただ何となく生きるのもいいかもしれませんが、目的意識をしっかりもって生きるのはもっといいですよ。

 

私は両方経験してきましたが、やはり目的意識をしっかりもって生きる方が千倍も楽しいですね。

 

もちろん大変なことはありますが、それ以上に楽しさが上回ります。

 

昨年も楽しかったですが、今年はもっと楽しくなれるように怠けずコツコツ努力していきます。

 

もし私が怠けていたら「怠けもの!」と厳しく愛のある叱咤激励をお願いします。

 

それでは2019年も宜しくお願い致します。