· 

市川市家庭教育学級講師

市川市家庭教育学級講師

 

からだ塾を立ち上げて5年が経ちますが、世の中の体に対する意識が少しづつ変わってきているようです。

 

というのも、先日行われた市川市大洲幼稚園の家庭教育学級に講師としてからだ塾が呼ばれたからです。

 

家庭教育学級とは、市川市教育委員会で実施している事業で、「家庭は、すべての教育の出発点であり、常に子どもの心の拠りどころとなるものです。家庭教育学級は、家庭において子どもを正しく理解し、健やかに成長していくことを願って、子どもに関わる様々な問題について、共通したテーマで1年間、計画的・継続的に学習する場として開設されています。」というもので、市内全ての公立幼稚園・小学校・中学校・義務教育学校・特別支援学校に合計61学級が開設されています。

 

家庭環境は子供にとって最も大事なものですが、市川市では子供たちの環境を少しでも良くしようと様々な事に取り組んでいます。

 

その取り組みの一つが家庭教育学級です。

 

そんな大きな事業にからだ塾が講師として呼ばれるなんて、それだけ真剣に自分の体の事を考える人が増えてきたということでしょうか。

 

からだ塾では一人でも多くの人が体の扱い方を知って、もっと楽に軽く体を動かして欲しいと思いながら活動しているのですが、世の中の常識に囚われて体を傷めつける人が多いのが現状です。

 

腰が痛い、足が痛い、肩が痛い、首が痛い、口を開けば「痛い」「疲れた」「だるい」と体の不調を訴える人がなんと多い事でしょう。

 

そんな「痛い」「疲れた」「だるい」と言っている大人に囲まれて育つ子供はどんな心境なのでしょうか。

 

もちろん、大人たちは体の痛みや疲れを改善しようと整形外科や整骨院、マッサージ院などにいくのでしょうが、全ての治療が対処療法で症状が改善することはありません。

 

先日も「足を酷く捻挫して整形外科に行ったのだが、固定と安静をして3週間の運動禁止令がだされておしまい、レントゲンを撮る際にも痛みで足を動かせないのに無理やり動かされて凄く痛い思いをした」という話を聞いたり、「腰痛が酷く整形外科へ行ったが、腰椎の歪みがあり神経を圧迫しているのでしょうと言われ注射を腰に打ったが更に痛みがひどくなった」という話を聞きました。

 

捻挫をしたのは小学4年生の子供だったのですが、早く治したいということでからだ塾に来たので治療をしました。

 

すると、酷くはれ上がった患部も1週間でひき、2週間後には普通に歩けるまでに回復、3週間後は走れるまでに回復していき、1ヶ月も経たないうちにみんなで鬼ごっこをして遊べるまでになりました。

 

整形外科では3週間運動禁止令をだされていたものが、からだ塾では3週間後に走れるようになりました。

 

これも体の扱い方を正しく理解しているからできることでしょう。

 

 

また腰痛の90歳の方も杖なしでは歩けない状況だったのが、からだ塾で1回治療したら杖なしでスタスタと歩けるまでになりました。

 

たった1時間程度の治療で激変した姿を見たご家族は物凄く驚かれていました(笑)

 

このようなことも全て体の仕組みをしっかり理解しているからできるのでしょう。

 

証拠の動画は以下の通りです。

90歳でも杖なしで歩ける

 

このように一時は腰痛で杖が無くては歩けない90歳の方でも体の扱い方を理解すれば、杖なしで歩けるようになるのです。

 

歩くたびに「痛い」と言っていた方も、杖なしで歩ける喜びに何度も「嬉しい」と言っていました。

 

「痛い」という言葉が飛び交う環境と「嬉しい」という言葉が飛び交う環境ではどちらが子供にとって望ましい家庭環境なのでしょうか。

 

私は後者の環境を作り上げていきたいと強く願っております。

 

そんな願いを叶えるべく、今回の家庭教育学級へ行ってきました。

 

講演内容は「セントレ」です。

 

受講者は親御さん、セントレを行ってもらい自分自身の体の扱い方を知ってもらうと共に、子供たちに体を動かす際にどのような声掛けをしたらよいのかを伝えてきました。

 

 

市川市には公立の幼稚園が6つあるのですが、そのうちの一つが大洲幼稚園です。

 

園内に入ると立派な園舎に日当たりの良い広い園庭、賑やかに遊びまわる子供たちの姿がとても微笑ましかったです。

 

園長先生が講演前に親御さんの前で一言述べて下さったのですが、話す内容や一つの一つの言動や行動の全てが素晴らしく大変勉強になりました。

 

そんな園長先生の後に私が話をしなければならないという事に最初は戸惑いましたが、参加して下さった親御さんたちが上手に和ませて下さりとても助かりました。

 

普段はパワーポイントなんて使わないのですが、講演用に準備してセントレを実践する前に説明をしていきました。

 

セントレの意味や体の軸がどこにあるのかであったり、体幹と軸はまったく違うという話をしたらみなさん「えーーっ!」と驚かれていました。

 

またセントレは自分の体に意識をむける必要があるので、実践する際はしっかり考えながらやっていきましょうともお伝えし、何か感じたり思ったことがあればどんどん言って下さいとも伝え、10分程度のパワーポイントを使って話をした後にセントレを実践していきました。

 

体の軸がどこにあるのか?

 

体の軸を上手に使うとどうなるのか?

 

そんなことを実感してもらう為にセントレをしているのですが、皆さん大きな間違いをしていた事に気付きます。

 

それが腰の位置です。

 

私が「腰を触って下さい」と言い、皆さんに手で腰に触れたままでいてもらいます。

 

その状態で私が後ろから一人一人の腰をポンと触ります。

 

すると触られた人は「えーーーーっつ!」「うっそーーーそんなに上なのーーー!」と大きな声を出します。

 

驚くことに25名全員が腰の位置を間違えて認識していました。

 

皆さんが触れていた場所は全て骨盤だったのですが、骨盤と腰はまったく別です。

 

まさに体の事を理解していない証拠でもあるのですが、そんなことを分かりやすく教えてくれる人はいません。

 

学校の先生も病院の先生もスポーツインストラクターも「骨盤と腰は別物だよ」なんて言う人はいないと思います。

 

ただそれに気付いてから体を動かすと皆さん「軽い」「姿勢が良くなった」「目線が上った」と言うのです。

 

この事で親御さんたちには、たった一つの認識違いで体が軽くなるか重くなるか変わるということ理解してもらえたと思います。

 

その後も背中の認識違いがあったり、目の使い方に間違いがあったり、当たり前のようにしている体の使い方に間違いがあったのだということを皆さん理解してくれたようです。

 

中でも、自分自身の視野が狭いことに気付いた方は多かったと思います。

 

視野が狭い

育児や家事など日頃から身の回りの細かな作業を行う事が多く、とても忙しい主婦はどうしても視野が狭くなりがちになります。

 

自分のことは後回しにして、まずは家庭のことを優先的にやらなければならない主婦は本当に大変です。

 

そんな生活を毎日のようにしていると知らず知らずのうちに視野が狭くなっていきます。

 

人間の情報収集の約90%は目から取り入れているのですが、視野が狭くなると視点が限られてきます。

 

視点が限られてくると物事の着目点も少なくなり、広い視野をもって考えられないので、考え方もふさぎ込んだものになります。

 

すると焦ったり、不安になったり、心配になったり、イライラしたりして、自分に対してや周囲の人に対して攻撃的になりどうしたっておおらかな気持ちになれません。

 

そんな心を持った母親が子供と接したらどうなるでしょうか?

 

母親から子供にかける声掛けも暗くふさぎ込んだものになったり、時には攻撃的になります。

 

今のご時世、子供に強くあたってしまう母親って多いですよね。

 

母親が大変なのは分かりますが、そのような環境が子供たちにとってよいといえるでしょうか。

 

家庭環境は母親の気持ちで大きく変わります。 

 

では、良い方向に気持ちを変えるには、どうしたら良いのでしょう。

 

ふさぎ込んだ考え方になる原因が「視野が狭い」ことだとしたら、どうしたらいいのでしょう。

 

それは視野を広く保てるようにする必要があります。

 

ただ視野を広くするにはどうしたらいいのでしょうか。

 

眼鏡をかければ視野が広くなるのでしょうか?

 

当然ながら眼鏡をかけても近くの物や遠くの物が見やすくなるだけで、視野が広くなることはありません。

 

ですから目だけ変えようとしても意味がなく、当然ながら体全体を変える必要があります。

 

では、体を変えるといってもどのように変えたらいいのでしょう。

 

それは自分の体の軸を使いこなせるようにすることです。(体の軸を知る方法はこちらをクリックしてご覧下さい。)

 

体の軸が使えるようになると首の使い方が変わるので、目だけで物を見るのではなく首や後頭部にある後頭葉の視覚野を上手に使いながら見ることが出来ます。

 

上手に見ることができると様々な視点から物事が見ることができるようになるので考え方にも柔軟性がでてきます。

 

このように体を変えて視野を広げると考え方も変わってきます。

 

世の中にはいろんな考え方があると思いますが、自分のことしか考えない人と、相手の視点にたって物事考えられる人では皆さんはどちらの人と一緒にいたいですか?

 

私は後者の人と一緒にいたいです。

 

それは子供も同じです。

 

であれば母親は子供の視点にたって物事を考える必要があるのですが、どうしたって母親の都合で物事を考え行動してしまいますよね。

 

特にやる事が多く忙しい母親は、のんびりした子供のペースに合わせられなくなります。

 

このペース配分が非常に難しい。

 

母親に合わせすぎてもダメ、子供に合わせすぎてもダメ、大切なのは双方にとって良いペースを見つけることです。

 

その為には、母親が視野を広く保ちいろいろな角度から物事を考えなれるようになる必要があります

 

このようなことをすると考え方に余裕が生まれます。

 

考え方が良い状態になる=脳が良い状態になるということですね。

 

脳とは心のことでもありますから、脳が良い状態になれば心も穏やかになります。

 

さらに、体の軸が上手に使えるようになると心が穏やかになるだけでなく、体が軽く楽に動くようにもなります。

 

するとどうでしょう、今までやろうとしなかったことにも積極的に挑戦するようになり、自分自身を変化させていくようになります。

 

子育てが上手くいかない時に子供に変わってもらうのは非常に難しいですが、母親である自分を変えることはいくらでも出来ると思います。

 

「なんで私が変わらなければいけないのよ」と思うこともあるでしょうが、自分を変えると子供は間違いなく変わります。

 

もちろん、変化させて上手くいくこともあれば失敗する事もあるでしょう。

 

ただ体が軽く動けば失敗してもすぐにやり直そうという気力が湧いてきます。

 

そして、失敗を恐れず何でも挑戦しようとする前向きな気持ちになります。

 

母親の気持ちがそのような気持ちになれば家庭環境も変わり子供も変わります。

 

そして、母親の気持ちと言葉はリンクしているので、子供への声掛けにも大きな影響を与えます。

 

たとえば、

 

「○○したら危ないからやったらだめ!」

 

「○○すると失敗するからやったらだめ!」

 

「なんで失敗するの?何回いったら分かるの?!」

 

このようなことを当たり前に言われ続けてきた子供はどのような大人になっていくでしょうか?

 

おそらく何事にも失敗を恐れて挑戦しない大人になるでしょう。

 

その反対に、

 

「失敗してもいいからどんどん挑戦していきなさい!」

 

「失敗したらなんで失敗したか考えて、また挑戦しなさい!」

 

「初めから上手く人なんていないんだから、何でもいいからどんどん挑戦していきなさい!」

 

このようなことを当たり前に言われ続けてきた子供はどのような大人になっていくでしょうか?

 

おそろらく何事にも挑戦していき、失敗してもまた立ち上がれる強い大人になるでしょう。

 

このように母親の何気ない一言を聞いて子供は成長しています。

 

なので母親は発言に気を付けなければいけないのですが、そこまで気を遣っている人は少ないようです。

 

さらに言えば母親が言葉だけでなく行動で示せるようになったら子供はどうなるでしょうか。

 

母親が失敗を恐れず何事にも挑戦していく大人だったら子供はどうなるでしょうか。

 

おそらく自然とそれを真似していくでしょう。

 

母親の行動を子供は良く見ていますし、しっかり真似しています。

 

このことを自覚して行動している母親は現代にどれだけいるのでしょうか。

 

私が見る限り視野が狭くふさぎ込んだ考え方の母親が多いような気がしています。

 

ただ、そのような母親もセントレで大きく変わっています。

  

セントレをした母親の皆さんはきまってこのようなことを言います。

 

「セントレをすると、体が軽くなるし全身が緩んで軸が整えられるんですよね」

 

「仕事で凝り固まった体がやわらかくなるんですよね」

 

世の中のトレーニングは筋肉が硬くなって終わりですが、セントレは筋肉が緩んで終わります。

 

前者は筋肉を鍛えるトレーニングで、後者は軸と感覚を鍛えるトレーニングです。

 

そうです。

 

セントレは筋肉を鍛えることを目的に行っていませんが、みんな体を軽く楽に動かせるようになります。

 

そして、このようなことも言い出す母親もでてきています。

 

「私、走るが嫌いだったんだけど、来年マラソン大会に挑戦してみようと思うんです。」

 

このようにセントレをした人は、苦手だったものに挑戦しようとします。

 

それも一人や二人ではありません。

 

からだ塾に通っている全ての人が自分の苦手な物事に挑戦しているのです。

 

これって凄いことですよね(笑) 

     

なぜそのようなことになるのかと言えば、体の軸を使いこなせるようになれば自分の生きて行く道筋もしっかり見えてきて、自分がどのような道を進めばいいのかはっきりするのでしょう。

 

そして体が楽に軽く動かせるので、一見大変そうな道でも何か出来そうな気になるのでしょう。

 

当然ながらその過程で失敗もあるでしょうが、体が楽に動かせるのでまた再度挑戦するのです。

 

人は失敗して挑戦して、失敗して挑戦して、失敗して挑戦する、このようなことを何度も繰り返した先に成功できるのです。

 

このような繰り返しを「努力」と言います。

 

何事にも努力が必要ですが、現代人は努力せずに成功しようとする人が非常に多い気がします。

 

努力とは、ただ頑張るだけではないのです。

 

失敗を恐れず、自分の苦手な事にも挑戦し続けることも努力だと私は思います。

 

もちろん頑張っている人はたくさんいます。

 

ただ、失敗を恐れず自分の苦手な事にも 挑戦しようとする人は少ない気がします。

 

人間にとって成長の伸びしろは苦手な部分にこそあると私は思うのですが、苦手な部分を変える事を恐れて挑戦しない人が多いようです。

 

苦手な部分は人によって違うのでしょうが、そのなかでも運動が苦手な人って多いですよね。

 

これは小学生時代に運動で楽しい経験をしていないからだと思うのですが、授業で「体を楽に軽く動かす方法」を教えてくれるものがあったなら話は別なのかもしれません。

 

からだ塾はまさにそんな存在で、運動嫌いの子供がからだ塾に通って体を楽に動かす方法を知ったら運動が大好きになった子供が続出しています。

 

このように子供の頃から苦手なものを克服する癖をつけておけば、大人になっても同じことをすると思います。

 

大人になって運動が上手になるなんて考えられないかもしれませんが、セントレをすればどんなスポーツにも対応できる体の軸が出来ます。

 

ですので、大人も苦手な部分を克服できます。

 

とはいえ何から始めればいいか分からない人もいると思います。

 

そんな人は、まず体の軸を鍛える運動から始めましょう。 

 

ただ、運動すればいいかというとそういう訳ではなく、体のことをしっかり理解ながら運動しましょう。

 

体のことを理解するには自分の体の軸を知る事が大切になります。

 

しかし、世の中の運動は「体重が減ってやせた」「筋肉がついてお腹が凹んだ」「贅肉が減った」など自分の見栄えを変えようとするものばかりです。

 

もちろん見栄えも大切ではありますが、まずは自分の体を楽に軽く動かせるようになることを考えましょう。

 

体を楽に軽く動かせるようになると自然と運動量も増えるので、体重は適正なものとなり見栄えもよくなるでしょう。

 

このように体の軸を意識したトレーニングをすると見栄えもよくなるので、容姿を美しく保ちたいと願う母親にとってもってこいのものになります。

 

そんなセントレを今回の家庭教育学級で行いました。

 

もちろんセントレを1回やっただけでは、心が穏やかになることはないでしょうが、全員が言ってくれたことがあります。

 

それが「体が軽くなった」「姿勢が良くなった」「無駄な動作が減った」です。

 

トレーニング後すぐ効果を実感出来たら、トレーニングしてよかったと思いますよね。

 

もちろんその効果を維持するのが非常に難しいのですが、セントレは日常生活から意識してできるものでもあるので、大洲幼稚園のお母様方はきっと日常生活から体の軸を意識してくれていると思っています。

 

そしてそんな変化が現れたお母さんを見て子供の意識も変わる事でしょう。

 

意識が変われば行動も変わり、行動が変われば得られる物も変わってきます。

 

今回の家庭教育学級で行ったセントレで、大洲幼稚園のお母さんや子供たちの体に対する意識が、少しでも変わってくれたら私としては何より幸せです。

 

一人でも多くの人が良い物を得られるように今後も活動を続けていきます。

 

もし今回のブログを見て幼稚園や小学校でセントレをして欲しいと思われた方はお気軽にご連絡ください。

 

お話を聞いて出来そうな物であればご協力致します。

 

お問い合わせはkaradajuku2013@gmail.comまでメールをお送りください。

 

最後に、今回の家庭教育学級でからだ塾を講師として呼んで下さった大洲幼稚園のお母様ありがとうございました。

 

このような機会を頂き私も凄く勉強になりました。

 

また何かの機会があれば是非お声掛けください。