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ナンバ歩き

ナンバ歩き

 

前回のブログ「頭の使い方」では、脳には一次運動野という場所があって、その部分に体の各部位を動かす中心的存在があるということを書きました。

 

そして、私は「右脳で左半身、左脳で右半身を動かす感覚」を掴む事ができたとも書いたのですが、さっそくそのことに興味を持った方からメールをもらいました。

 

意外にも私の変わった感覚に興味をもってくれる人はいるようです。

 

これからも私なりの視点や感覚を書き綴っていきたいと思います。

 

今回は、「右脳で左半身、左脳で右半身を動かす感覚」の続きのような内容でもあるので、まだ前回のブログを見ていない方はお読み頂いてから今回の記事を読むことをお勧めします。

 

さて、皆さんは「ナンバ歩き」をご存知ですか?

 

上記の写真に写る人々の姿をみて頂ければ分かると思うのですが、写真に写る人々はみな右手と右足、左手と左足をそれぞれ同時に出して歩いているように見えますね。

 

これがナンバ歩きです。

 

---------------------(以下Wikipediaより転載)

 

「ナンバ」とは、日本における歌舞伎の動作である六方(ろっぽう)にみられる、同じ側の手と足を動かして歩く動作のことである。 

 

古武術研究家の甲野善紀の著作などにより一般に知られるようになった。

 

江戸時代以前の日本ではナンバ歩きが一般人の間で広く行われていたが、明治以降、西洋的生活様式の移入とともに失われたとされる。

 

ただし、これは厳密な検証を経た学説ではなく、歴史学界では一般に甲野個人の武術理論から生まれた「伝統の創造」の類と見なされている。

 

ただし、ナンバを基本とする身体の使い方は、伝統武術や陸上競技などに一定程度応用することが可能であり、スポーツ科学の観点からも研究が行われている。

 

日本の舞踏では蘆原英了の『舞踊と身体[1]』第四章 日本舞踊の身体 ナンバンによると「ナンバン」と呼ばれ嫌われる動作であるとされ、元来は南蛮人の歩き方を嘲笑したことが由来ともいわれ、演劇評論家の武智鉄二の『伝統と断絶[2][3]』により知られた。武智によれば他に古代ギリシアの壺絵など世界各地にみられたものであるという。

 

また、竹馬での歩行はナンバそのものであり、天秤の担ぎ方、相撲の鉄砲、段梯子の登り方、阿波踊りなどもなんばであり、ゴリラの走り方もなんばである。また、ナンバに類似したものにテレマークスキーの歩きがある。

 

一説によると、江戸時代の大名行列の絵などを基に、当時の日本人の歩き方は手に何も持たない場合は腕や上半身をあまり振らず、腕を振る場合は出た足と同じ側の手がわずかに出るような動きだったとする見解がある。

 

ただし、科学的な方法で実証されたわけではないため、仮説の範囲を出ない。この仮説によれば、西洋人の歩行のような体をひねる動きは、特に武士は大小の日本刀が邪魔になり着物が絡むため難しい。

 

また、着物の帯も緩みやすい。そもそも近代以前に肉体を道具として駆使して山などで運搬する農作業者や行商などの職業では、重量のある荷物を運ぶにあたっては体がぶれないよう歩くことは必然であり、ことさら腕を振ったり体をひねったりする動作は行なえない。

 

以上の事実からナンバ歩きが発達したものというのである。

 

しかし、様々な剣やサーベルを提げた兵士や、農作業者、行商は西欧にも存在するため、それをもって日本人の歩行が西欧人と根本的に全く異なるものであったという根拠にはならない、という意見もある。

 

また、武道家・武道史研究家の高橋賢は、「江戸時代においても、ナンバは訓練された特殊な動きで、昔の一般の日本人がこのような動きをしていたのではない」という説を提唱している。

 

さらに、現代の時代劇や大河ドラマにおいても、狂言師や歌舞伎役者などを含め、俳優の歩行は「ナンバ」ではない。

 

これは逆に言えば、大小の日本刀を差し、和服を着ていても手と足を逆に出して歩くことは難しくないことを示しており、刀と和服を根拠としたナンバ論に疑問をもたらす原因ともなっている。

 

また一説には、従来のナンバ歩きが廃れた原因は、明治初期に徴兵制が導入された際、西欧式軍事教練が学校教育に右手と左足、左手と右足を同時に出し、体をひねる歩行が取り入れられた故であるとされ、また衣服や住居の作りが西欧化したこともその要因に挙げられる。

 

しかし、明治初頭に東京で撮影された写真では街路を歩く通行人は現在と同様な手の振り方をしている。

 

映画が発明された後の大正以降に撮影された映像や写真においても、「ナンバ」は確認できない。

 

衣服や住居の西欧化は昭和に至っても日本社会に広く普及していたわけではないが、にも関わらず学校で教えられた歩行法のみが全国的に浸透したと考えるのは、明らかに不自然である。

 

このように、近代以前にはナンバが一般の日本人の間で広く行われていたという説は、学術的にはほとんど支持されておらず、日本の古武術研究家による「伝統の創造」の類であるという見方が現在のところ有力である。

 

-----------------------(転載ここまで) 

 

ナンバ歩きとは、「同じ側の手と足を動かして歩く動作のことであり、江戸時代以前の日本ではナンバ歩きが一般人の間で広く行われていた」と書かれてあります。

 

昔はナンバ歩きが普通だったということですね。

 

しかし現代人は、右手と左足、左手と右足を同時に出し、体をひねる歩行が主流となっています。

 

なぜ、このような歩き方になったのでしょうか。

 

それは、「明治初期に徴兵制が導入された際、西欧式軍事教練が学校教育」が原因だそうです。

 

なんとも教育とは恐ろしいものですね。

 

というのも江戸時代の人は毎日40㎞を平気で歩いていたそうで、人によっては毎日140㎞から200㎞を走っていたそうです。

 

現代人には到底できないですね。

 

それを可能にしたのがナンバ歩きです。

 

その歩き方を徴兵制が導入された際に変えられたそうです。

 

庶民が良いと思っていたことを政府の方針でがらっと変えるなんて・・・

 

政府がやることにろくなことはないですね。

 

さて、面白い動画を発見しましたのでご紹介いたします。

 

以下の動画をご覧ください。

 

軍隊歩きの教育

 

上記の動画では、対側の手と足を交互に動かして歩く「軍隊歩き」の訓練が行われています。

 

大多数の人は出来るのですが、一人だけどうしても右手と右足、左手と左足の歩き方である「ナンバ歩き」になってしまいます。

 

まさに明治時代日本人に行われた教育は、このような状態だったのではないでしょうか。

 

大多数ができるから出来ない人が悪いのだと思われがちですが、果たして本当にそうなのでしょうか。

 

もちろん、「ナンバ歩き」より「軍隊歩き」の方が良いものであれば話は別ですが、どうもそうではないようです。

 

というのも、感覚の優れた子供たちは「軍隊歩き」をすると「やりにくい」と言うのです。

 

さらに軍隊歩きはやりにくいだけではなく、「疲れる」「からだが重く感じる」「足が痛くなる」「腰が痛い」という感覚が体に現れると小学生の子供たちが言っております。

 

詳しくは下記の動画をご覧ください。

 

軍隊歩きの感想

 

動かぬ証拠とはこのようなことを言うのではないでしょうか。

 

上記の動画では子供たちが手足を交互に振って歩くと体に不調が現れると証言しています。

 

しかしながら、体に不調が現れる歩き方を私たちは当たり前のようにやっています。

 

そんなことだから日本人は肩こり、腰痛、膝痛などが現れているのではないでしょうか。

 

それを治すべく整形外科や整骨院、治療院や鍼灸マッサージ院などに通うのですが、それは根本的な治療になるのでしょうか。

 

鍼灸マッサージ師の資格を持ち、過去に治療院で勤めてたくさんの人を診てきた私が断言します。

 

病院や整形外科、整骨院や鍼灸マッサージ院に行っても根本治療にはなりません。

 

そろそろ皆さん気付きましょう。

 

では、どうしたら根本治療になるのか。

 

それは私たちが当たり前にやっている「歩き方」を変えるべきなのです。

 

ただ、ここで注意が必要なのが「軍隊歩き」を「ナンバ歩き」に変えれば良いという単純な話ではないという事です。

 

というのも「ナンバ歩き」をYoutubeなどで紹介していますが、昔の人がやっているものは違うような気がします。

 

それは、なぜか。

 

「ナンバ歩き」は、ただ単純に「右手と右足、左手と左足を同時に出して歩けばよい」というものではないからです。

 

というのも江戸時代の人たちの歩き方は、「腕や上半身をあまり振らず、腕を振る場合は出た足と同じ側の手がわずかに出るような動きだったからです。

 

この「わずかに出るような動き」という点が非常に重要です。

 

残念ながらYoutube動画などで紹介されているナンバ歩きはどれも「わずかに出るような動き」で歩けていません。

 

百聞は一見に如かず、下記の動画をご覧ください。

 

ナンバ歩き教室

 

動画に映る「上野敏文さん」は日本ウオーキング協会専門講師をされているそうです。

 

日本全国にナンバ歩きの素晴らしさを伝えているようなのですが、参加者の多くが途中から普通の歩き方になってしまい、ナンバ歩きというものが出来ていません(笑)

 

そして、ナンバ歩きの特徴でもある「腕や上半身をあまり振らず、腕を振る場合は出た足と同じ側の手がわずかに出るような動きだったではないです。

 

私も動画で説明されてた通りにやってみましたが、腕を主導にして全身を動かすという動作でめちゃくちゃ手が疲れ肩が凝りました(笑)

 

それもそのはず、上野さんの言われる動きは肘を曲げた状態で行っているからです。

 

これは屈筋主体の動作になるので、全身の関節は曲がる方向で力を発揮いてしまい呼吸も自然とできませんし、筋肉もこわばりやすくなります。

 

上野さんには余計なお世話かもしれませんが、ナンバ歩きは伸筋主体の動作にしなくてはいけないので、肘は曲げない状態で歩くべきだと思います。

 

とはいえ、歩く際に腕の動作を主体として行うと「めっちゃ疲れる」と子供に言われると思いますので、教え方を少し工夫した方が良いのではないでしょうか。

 

というように、ナンバ歩き教室を教える人でも正しい体の扱い方を理解していない方が多いので、習う方は十分気を付けた方が良いでしょう。

 

ナンバ歩きは「同じ側の手と足を動かす動作」という言葉が独り歩きしていき、少し違った方向にいっているようなので、私の見解を述べていきたいと思います。

 

 

特別な訓練は不要

 

「人間は生まれ持ったバランスがあり、そのバランスを崩したら絶対にダメ!」このようなことをイチロー選手は断言しています。

 

そして、そのバランスをしっかり取るためには人体を理解しなければいけないとも言っていました。

 

まさにその通りですね。

 

世の中には様々な情報があるので一般人は何を信じたらよいのか分からなくなっています。

 

そして私が思うに、生まれ持ったバランスを崩すのは教育によるものだと思っています。

 

様々な教育者が様々な取り組みを行っていますが、そのような方々は人体を理解しているのでしょうか。

 

人体を理解せずに教育をすることはまさに生まれ持ったバランスを崩す教育だと私は思います。

 

もちろん教育者の中には人体の仕組みを理解している人もいるのでしょうが、どうも教科書的な知識ばかりを記憶して分かった気になっている人が多い気がします。

 

私は、知識は感覚を鈍らせると思っているので、もっと感覚を養うことも人体を理解する上で重要なのではないかと思っています。

 

もちろん知識は知恵を生みますので、教科書的なことを記憶するのは大切です。

 

ただ教科書には間違った事も書かれてある可能性があるので、分別する目を持つことも大切です。

 

なんて、あーでもない、こーでもないと言っていますが、これだけ情報がある世の中で生まれ持ったバランスを保ち続けるのは本当に難しいですね。

 

さて、ナンバ歩きに話を戻します。

 

皆さんは、ナンバ歩きをするには特別な訓練が必要だと思っていませんか?

 

確かに現代人の大人は軍隊歩きを当たり前のことのように教わってきたので、意識して改善する必要があるのかもしれません。

 

ただ子供は別です。

 

よく、運動会のかけっこでスタートの姿勢を取らせるときに、同側の手足を前に出す子を見かけませんか?

 

そして、その姿勢を見た先生が右手と左足を入れ替えさせるシーンって教育現場では結構あるんですよね。

 

また、ボールを投げる際に右手と右足を一緒に前へ出してボールを投げる子っていませんか?

 

そして、大人は変な投げ方だなと言って直すんですよね。

 

このような場面に人体を理解した教育者がいたら絶対に直さないと思います。

 

それもそのはず、かけっこで同側の手足が前に出るのも、右手右足を一緒に前に出してボールを投げるのも、生まれ持った人体のバランスだからです。

 

「右脳は左半身を、左脳は右半身を動かすように出来ている」

 

これについては前回のブログをご覧頂ければ分かると思います。

 

かけっこでスタート姿勢を取る時に右手と右足が同時に前へ出るのは、左脳にある一次運動野が刺激され神経伝達された情報が右半身の各筋肉へ伝達され、右手と右足が同時に前へでたということです。

 

ボールを投げる際に右手と右足を一緒に前へ出してボールを投げるのも、同様です。

 

人間はもともと左脳で右半身を右脳で左半身を動かすように出来ているのです。

 

なのでナンバ歩きは特別な訓練なんか必要なく、生まれ持ったバランスを保ち続ければ自然とできることなので、現代人でも1日40㎞を歩くことも出来るのです。

 

もちろん、それを可能にするのは経験になりますから、毎日の生活で1日40㎞を歩く必要があるのですが、そんなことをしていたら仕事が出来なくなりますので難しいことなのですが、人間の体は元々優れた力をもっていることを忘れてはいけません。

 

「人間は神様が、神にかたどって作った」

 

そうです。

 

私たちは日頃の努力次第では神の次元に近づくことが出来るのです。

 

しかし、現代人はその努力が出来ないほどに落ちぶれてしまったようです。

 

自分の体を道具のように扱い、生まれ持ったバランスなんか考えずに生きている人ばかりです。

 

口を開けば愚痴ばかり、

 

二言目には疲れた、だるい、肩が痛い、腰が痛い、頭が痛い・・・

 

年をとれば病院通いを自慢し合う人たち、なんとも悲しい現実です。

 

もちろん、そんな人ばかりではないと願いたいところですが、哀しいかなそれは非常に難しいようです。

 

特別な訓練は必要がないほど人間の体は優れているのですが、それをダメにする力が強く働いています。

 

私たちはその力に勝つべく、やはり特別な訓練はしなければいけないのかもしれません。

 

ただその訓練が出来るのは人体の仕組みをしっかり理解している人でなければできないでしょう。

 

私はそんな人になるべく毎日必死で訓練しています。

 

そんな訓練の成果か、左脳で右半身を右脳で左半身を動かせるようになりました。

 

もはやこの次元にいくと伸筋などの筋肉に頼る必要がなくなり、脳と神経を使って全身にある関節を動かせるようになるので非常に楽になります。

 

もちろん、まだまだへなちょこな体の使い方ですから今後も訓練しなければいけません。

 

訓練と聞くと大変そうに思うかもしれませんが、私は非常に楽しく訓練しています。

 

 

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