2018年9月9日に開催されたスポーツ鬼ごっこ千葉県予選ですが、Teamからだ塾からは2チームが出場しました。
今回大会もいんばジュニアランニングクラブの成田さんが主導して運営して下さったのですが、とても素晴らしい大会でした。
思い返せば昨年の千葉県予選は大雨・・・成田さんは雨男で有名だそうで陸上クラブの夏合宿が台風の影響で中止になるなんてことは日常茶飯事、昨年のスポーツ鬼ごっこ大会は千葉県予選会も全国大会も大雨でした。
「イベントは天気で8割決まる」と成田さんもおっしゃっていましたが、今回の千葉県予選は見事に晴れてくれました。
今大会は昨年の教訓を生かしてなのでしょうか、試合会場を屋内にして大雨でも開催出来るように準備してくださいました。
主催者は様々な事を考慮に入れて大会を準備しなくてはならないので本当に大変です。
8月に開催されたランクラカップに続き、千葉県予選を主催して下さった成田さん本当にありがとうございました。
お陰で私たちはとても素晴らしい経験を積むことが出来ました。
ということで、今回のブログはTeamからだ塾が参加してきたスポーツ鬼ごっこ千葉県大会の報告を致します。
ちなみに、8月に開催されたランクラカップでは、U9とU12共に予選敗退という過去最低の結果でした。
これについてはブログ「ランクラカップ2018」をご覧ください。
あの屈辱的な敗戦から1ヶ月・・・結果は過去最低でしたが、チームレベルは高くなっていると上記のブログでは書きました。
子供たちが自信を失わないように私は「慎重になり過ぎず大胆になろう」と伝えて1ヶ月練習してきたのですが、これが見事にはまり、今大会では素晴らしい成績を残してくれました。
気になる大会結果は最後にお伝えするとして、まずは私が千葉県大会までに取り組んだことについて書いていこうと思います。
私は、このように考えました。
子供たちを大胆にさせてあげられないのは、私の考え方、言動、行動、発想など、当たり前のように行っている何かが悪いから上手くいかない。
子供たちは私の言う事に耳を傾けて一生懸命に練習してくれます。
一生懸命に練習するけど大会では実力を発揮できない・・・これがTeamからだ塾の子供たちの問題なのですが、なぜ大会で実力を発揮できないのか、それは紛れもなく指導者である私の練習に問題があるからなのです。
練習方法については色々工夫しながらやっているのですが、まだまだ子供たちのことを理解してやれていないところが多いです。
というのも、Teamからだ塾の子供たちは本当に純粋で従順な子供たちで、私の話をしっかり聞いてくれます。
普段は人の話を聞かない子供でも私の話は聞くということに驚かれる親御さんもいますが、私の中では子供が話を聞くなんてことは当たり前のことなので気にも留めていませんでした。
では、なぜ子供たちは私の話をしっかり聞いてくれるのでしょう。
これは、私が言う事を子供たちが実践するとその通りになるからだと思います。
どういうことかというと、私は子供に体の使い方を教えているのですが、子供が当たり前にやっている癖を指摘して、改善策を伝えてやらせてみると体が驚く変化を遂げて体が軽くなり動きやすくなるのです。
つまり私が言う事を素直に信じて行動すれば、子供にとって良い事が起こるので、これを実感してしまった子供は私の虜です(笑)
そんな子供たちを見た親御さんからは「こんなに楽しんで体を動かしている子供を見るのは初めて」なんて言ってもらえます。
ここでは癖の改善の話をしていますが、私は痛みの改善も出来るので、それを体感した子供は目を丸くして驚きます。
今大会も1名の選手が試合中に股関節を傷めました。
しかも傷めたのが4試合中1試合目で残り3試合を戦わなくてはいけません。
さらにいえば、その選手は攻撃の要で、たくさん走らなければいけないポジションです。
普通なら安静にさせて試合出場をやめさせるのでしょうが、私は選手が股関節を傷める癖がすぐに分かったので指摘しました。
選手は私の指摘通りに運動をすると股関節の痛みが消え、驚きます。
「ど、ど、どういうことですか・・・」
更に癖の改善をしようと一緒に走りの練習をします。
すると、今までの股関節に負担をかける走り方が変わり、物凄い軽く楽に走れるようになります。
「えっ!何ですか、こんなに体が軽くなるなんて・・・」
このように選手は言って残りの3試合に出場して、明らかに変化した走り方で動きも見違えるように素早くなり得点も取りました。
こんな経験をした子供は絶対に私の話を聞きますよね(笑)
Teamからだ塾の子供たちはみんなそんな経験をしています。
今大会でMVPや優秀賞をとった選手が2名いるのですが、その2名の選手は捻挫や膝痛で困っているときに私が助けてあげた選手です。
怪我の功名とは言いますが、怪我をした後にとる行動で人生は変わります。
個人賞をとった2名はその証人でしょう。
このように私が指摘した通りに行動すると良い思いができるのを実感できるのが、子供たちが私の話を聞く要因でしょうか。
ただ、あまり私の話を聞きすぎてしまうのも困りものです。
というのも、私は体の事に関しては経験値も高く実績があるので、私の言う通りにすれば良いことがおきます。
ただ、スポーツ鬼ごっこの監督としてはたかだか3年の指導経験しかないへなちょこヤロウです。
そんなへなちょこヤロウの話を子供たちは真剣に聞いてくれるので、私としても間違った事は言えないと慎重になります。
一つ一つの練習では、真剣に慎重に子供たちに接することを心がけ監督という立場で何を伝えればよいのか考えると顔もこわばり、ピリピリした雰囲気が子供たちにも伝わります。
そんな雰囲気で練習をしたら子供たちも伸び伸びと練習出来ないですよね。
もちろん子供たちを預かる責任者として、厳しいことを言う指導が必要な場面もあります。
ただ、それが行き過ぎた場合は子供にとって逆効果になります。
子供の教育には「厳しさ」と「楽しさ」のバランスが大切だと私は考えているのですが、このバランスをとるのが非常に難しいですね。
時代によってバランスが違うのでしょうか、昔は「厳しさ」こそが強さの象徴みたいな風潮がありましたが、今は「楽しければ何でもいいじゃん」というような風潮を感じます。
このような時代背景も考慮しながら、監督として子供たちにどう接すれば良いのかまだまだ試行錯誤中なのですが、少しだけ監督としての軸が見えてきた気がします。
具体的にランクラカップから千葉県大会に向けてどのような指導をしたかについては、まだお伝えできる内容ではないので書きませんが、自分自身の当たり前を変えたというのでしょうか、固定観念を捨てて子供に接した事で、過去に比べて一番良いチームになっている気はします。
そんなTeamからだ塾の子供たちですが、今回の千葉県予選では親御さんも驚くほどの力を発揮してくれました。
気になる大会結果は・・・
U9 準優勝
おそらく、Teamからだ塾創設以来の過去最高のチームではないかと思っています。
9歳以下の子供たちが見事に千葉県で2番目になりました(笑)
大会は5チーム総当たり戦だったのですが、3戦3勝した最後の試合は「いんばブラックストーム」に1点差で負けてしまい結果は準優勝でした。
結果だけみたら2位になるのですが、内容としては満点に近いものを感じました。
スポーツ鬼ごっこは攻撃と守りに分かれて戦うのが基本なのですが、
Teamからだ塾の子供たちはその基本を忠実に守ります。
基本に忠実なのはとても大切なことなのですが、基本を守り過ぎても発展性がないので、強くなるにはちょっとした「やんちゃさ」が必要になるのですが、千葉県市川市という地域特性を考慮すると、「やんちゃさ」を育める環境が少ないようです。
U9の子供たちは言われたことは忠実にやるけど、失敗を恐れてそれ以上進まないというのでしょうか、どこかお尻が重い子供たちが多く集まっています。
このお尻を軽くするべく、私も様々な取り組みを行いました。
その一つが親御さんも一緒にスポーツ鬼ごっこを楽しむというものです。
この取り組みは、やはり大きかったです。
親の背中を見て子供は育つといいますし、私の尊敬する「いんばオヤジーズ」はまさにその象徴です。
いんばは成田さんの指導も素晴らしいのですが、それを支えるオヤジーズの力はとても大きいと思います。
私も監督として親御さんからサポートしてもらっていますが、やはりそのサポートなしではチーム作りはできません。
ランクラカップで、Teamからだ塾のお父さん方が「おじさんず」として出場してくれましたが、これは子供たちの気持ちに火をつけてくれたと確信しています。
1日の中でどれだけスポーツ鬼ごっこのことを考えられるかが成長のカギになると思うので、親子の会話がスポーツ鬼ごっこの話題であれば確実に成長出来ますよね。
実際、U9のメンバーの中には毎朝スポーツ鬼ごっこの自主練をしたり、親子で作戦会議をしたり、旅行先でもスポーツ鬼ごっこをしたりする親子が続出しております(笑)
このような取り組みが子供を着実に成長させていくのでしょう。
9歳以下の試合は一人のずば抜けた選手が個人技で活躍するケースが多いのですが、Teamからだ塾の子供たちは全員が主役級の活躍をしてくれました。
これぞ全員走撃というものを何度となく見せてくれた子供たちを心から尊敬します。
継続は力なりではないですが、全国大会に向けて更に成長して行きましょう。
U12 準優勝
こちらもTeamからだ塾創設以来最高のチームです。
U12は4戦して3勝1敗、U9と共にU12も千葉県で2番目です(笑)
スポーツ鬼ごっこは年齢が上がれば上がるほど戦術が必須になってきます。
スポーツ鬼ごっこのレベルは年々上がってきていて、小学校高学年の子供ともなると大人顔負けの試合が行われます。
「いんばクラッシュ」はまさにその通りで、おじさんずで戦っても勝てないのではないかと思うくらいに強いです。
さすがは、ランクラカップで優勝しただけありますね。
今大会では、そのようなチームと対戦出来たのはとても良かったと思っています。
冒頭でも言いましたが、U12は戦術が必須になるのですが、Teamからだ塾の子供たちの中で戦術を理解出来ているメンバーと出来ていないメンバーに明らかな差があることに気付きました。
これは脳の問題だと思うのですが、戦術理解のあるメンバーは全体を見て行動するのですが、戦術理解の薄いメンバーは一部分を見て行動しています。
スポーツ鬼ごっこは7対7で行うものですが、ピッチ上では14名の人が同時に行動しながら試合をしています。
この時に目の前の1名しか見ないで行動したら、違う所の人たちの行動に目を向けられず失点したりタッチされてしまいます。
ですので、全体を見渡す戦術眼が必要になるのですが、これが出来ないメンバーがいます。
これは私の主観なので間違っている部分もあるかと思いますので、参考程度に読んでもらえればいいのですが、小学校高学年にもなると塾へ通って勉強を熱心にする子やゲームに夢中になる子供が増えてきます。
ゲームに熱心になると聞くと「んっ!?」と思いますが、勉強を熱心にすると聞くと良さそうな感じがしますよね。
ただ小学校の勉強って、歴史や計算式など現実からかけ離れたことをしますよね?
私が小学生の頃に何度も思ったことですが、「これって何の役に立つのだろう・・・」です。
もちろん、勉強は良い会社や良い大学に入る為には必要なことなのかもしれませんが、大学に入って「で・・・何する?」みたいな大学生は多い気がします。
そうです。
勉強という現実から離れた時間をたくさん過ごして、いい大学に入ったけど現実を見る時間が少ないので、現実で何をしたら良いのか分からなくなるのです。
記憶力で勝負するのが良い大学を卒業する方で、実践力で勝負するのが私のような勉強をしなかった人というのでしょうか、両者が共存していくのが良い社会を作ることだと思うので、どちらが良いとか悪いとかはないのですが、自分がどのような状態なのかは知っておく必要はあるでしょう。
さて、スポーツ鬼ごっこに話を戻すと戦術理解が出来ているメンバーはどのようなメンバーかというと、もちろん勉強を熱心にしている子供と思いますよね?
しかしながら、違います。
戦術理解するメンバーは、勉強を熱心にしていない子供です。
つまり、現実にいる時間を長く過ごしている子供のほうが戦術理解が出来る様です。
それはそうですよね。
勉強って教科に分かれているし、決められたカリキュラムに沿って進めるので部分部分でみる傾向が強くなりますよね。
その反面、勉強を熱心にしない子供は学校が終わったら何して過ごすか選択肢が複数ある中で全体を見て選びますよね。
このような環境でそれぞれが過ごしていく事で、子供の特性が養われて行くのでしょうが、スポーツ鬼ごっこでは明らかに戦術理解が優れた子供の方が成長著しいです。
今大会でのU12は非常に良い試合をしてくれ、過去最高のチームだと思っています。
ただ、戦術理解力がある子と無い子の差がはっきり見てとれました。
今後は、この差を埋めていく作業になるのですが、大切なのは「勉強」と「遊び」のバランスです。
近年は忙しすぎる小学生が多くいますが、千葉県市川市もそのような子供たちが多い地域のようです。
市川市の子供たちで言えば「勉強」と「遊び」と「余裕」があるとちょうどよいバランスがとれるのかもしれません。
このバランスが整えば、成長もしますし他者からの評価もあがるのではないかと思います。
それにしても、U12のメンバーはよく戦ってくれました。
ランクラカップでの状況を考慮すると明らかに変化が見られました。
これも一人一人が成長する為に何をしたらよいのか真剣に考えて行動してくれた結果だと思います。
ただ、今の戦術理解力は30%程度ですので、もっと試合を見て研究して欲しいものですね。
高学年でやる事がたくさんあって忙しいかと思いますが、やれることをコツコツとやっていって全国大会での活躍を期待しています。
個人賞
MVPを受賞した「かずき」と優秀選手賞を受賞した「はると」です。
活躍する選手は、視野が広く判断力が優れている傾向が強いのですが、この2人も同様です。
この二人の評価された点は、攻撃参加です。
対戦チームも速すぎてなにが起きたのか分からないくらいのタイミングで攻めていきます。
相手が見ていない隙を見つけてタイミングよく宝を取りに行けるのも、全体を見て相手がどのような動きをするか理解出来ているからでしょうか。
あとはそれを他の選手にも伝えていって、同じ事ができる選手を一人で増やしていってほしいですね。
ちなみに、冒頭でも書いたようにこの二人は怪我をしやすい選手でした。
その選手が今では怪我もしなくなり、個人賞をもらえる活躍が出来るようになりました。
怪我をするには訳があり、その訳が分かれば簡単にケガを改善出来ます。
はるとも捻挫をしやすいタイプでしたが、体の軸を自分自身で知ってからというもの競技力能力がかなり向上しています。
これも私の話を素直に聞いて行動する人にしか出来ない事ですので、この二人は素直な心をもった素晴らしい子供ということでしょう。
このような子供が伸び伸びと成長出来るように今後もサポートしていきたいと思います。
ランクラカップでお披露目した「全員走撃」の横断幕ですが、私の思いをしっかり汲み取ってくれたようです。
今一度、横断幕に込めた私の思いを書いておきます。
「全員走撃」という言葉には、守備的で慎重な子供たちが積極的な攻めで相手よりも多く得点を取って超攻撃的なチームになり、大胆さも持ち合わせた子供になってほしいという思いが込められています。
「There is meaning to all things」は、「全ての事に意味がある」という日本語に訳せるのですが、私が生きてきた中で大切にしている言葉をTeamからだ塾の横断幕に書きました。
ランクラカップの時に結果が出ないことにも意味があるのだろうと思っていましたが、今大会でその意味が少し分かったような気がします。
あとは全国大会で活躍できるように練習をコツコツとしていくのみです。
最後に、いんばジュニア代表の成田さん、オヤジーズの皆様、学生コーチやOBの皆様、素晴らしい大会を企画運営して頂きありがとうございました。
今大会では、成田さんが実況解説で試合を盛り上げて下さいましたが、本当に楽しかったです。
また初めて参加したチームにルールなどを理解出来るように細かな指導をして下さったオヤジーズ審判団の皆様もありがとうございました。
私たちも全国大会に向けてルールの確認が出来て大変助かりました。
今後もTeamからだ塾が強くなれる様にお力添え頂ければ幸いです。
あとオヤジーズの皆さん、大人の全国大会出場して下さいね。
というとで、千葉県大会2018に参加した報告でした。
今後もTeamからだ塾の活躍にご期待ください。
またのブログ更新をお楽しみに。