前回のブログ「右脇腹が痛む人」では、呼吸のミスで脇腹に激痛を引き起こしてしまったバカな人の話を書きました。
「バカな人って誰だよ!」と気になる方もいらっしゃるかもしれませんが・・・私です(笑)
なんともお恥かしい話です。
私は子供から大人の皆さんへ、効率的な体の使い方を教えているのですが、呼吸の仕方は間違いだらけの方法で行っていたようです。
今回の脇腹痛は、まさに怪我の功名で自分自身の行っていた呼吸の誤りに気付くことができたのです。
普通の人なら痛みに耐えられずに仕事を休み、病院へ行くのでしょうが、私は5日間痛みに耐えながら自分自身の行いについて、よーーーく考えました。
日頃の行いが悪ければ自分にとって都合の悪い事が起こるのがこの世の常だと思うのですが、まさに私の行いが悪かったのが原因で脇腹痛をおこしてしまったようです。
ただ、普通の人ならここで凹んで終わりなのでしょうが、私は凹んで終わりません。
むしろ、自分にとって都合の悪い事からも学ぶことを忘れず、常に新入社員の気持ちで仕事をしています。
その甲斐あって、今回の脇腹痛で私は呼吸について物凄い発見をしてしまいました。
新入社員なら「ホウレンソウ」を忘れず、この事を上司に報告しなければいけないのですが、私には上司がいませんので、ブログで皆さんに報告致します(笑)
私は飲酒や喫煙もせず、毎日妻の作ってくれた料理を食べ、毎日運動をして普段から健康管理には気を付けているつもりだったのですが、それは「つもり」で、まだまだ自分の体を大切に扱えていない事を痛感しました。
というのも、体の動かし方についてはそれなりの答えを出してきたのですが、呼吸についてはっきりとした答えを出せていなかったようです。
今回のブログでは、呼吸について私なりの見解を述べていきたいと思いますので、興味のある方はぜひ最後までご覧ください。
胸式?腹式?
呼吸についていろいろ調べると必ずと言っていいほど出てくる言葉、それが「胸式呼吸」と「腹式呼吸」です。
小学生の勉強もろくにしてこなかった私ですが、バカもバカなりに頑張っていまして、20代の頃に鍼灸あん摩マッサージ指圧師の国家資格を取得しています。
いわゆる医療従事者として呼吸について一般の方よりも勉強はしています。
20歳でヨガに興味を持ち、ヨガの呼吸法である腹式呼吸をやってみたり、ピラティスの胸式呼吸をやってみたり、体幹トレーニングのドローインという呼吸法をやってみたりして、どんな呼吸法が良いのか実際に試してきました。
ただ、それは知識だけのものであり、本当に自分の体が良いと思える呼吸はどのような呼吸なのか、自分自身の感覚から答えを導き出す事が出来ずにいました。
全て実践してみてどれもこれも確かにそれなりに呼吸は出来るのだけど、「だから何?」みたいな感覚になってしまい、「これが一番良い呼吸法だ!」と言えるものは見つけられませんでした。
ですので、一時は呼吸法について色々考えるのをやめていた時期もあったのですが、私の脇腹痛の正体が横隔膜痛であったことに気付いた時から、急に私の頭がぐるぐる回り始めて、なんと!長年答えを出せずにいた呼吸について「一番良い呼吸法はこれだ!」と思えたものがあったのです。
その呼吸法については最後にお伝えするとして、まず呼吸について詳しく知らない人もいらっしゃるでしょうから説明していきたいと思います。
以下の記事は非常に分かりやすかったので紹介します。
------------------(以下、ビジュアル生理学より転載)
【呼吸運動について】
外界の空気を肺に取り込んだり、排出したりするためには肺を拡張させたり収縮させる必要があります。
肺は胸壁内側を覆う壁側胸膜と肺を包む肺胸膜という2つの膜で覆われており、両膜の間は陰圧なので、胸郭や横隔膜を動かすことによって肺の拡張・収縮を行うことができます。
このための運動を呼吸運動といいます。
呼吸運動は空気を肺に取り込む吸息運動と空気を排出する呼息運動に分かれます。
吸息運動: 横隔膜が下がり、外肋間筋が収縮によって胸郭が広がると胸腔内の容積が大きくなります。このことによって肺が拡張し、空気が肺内に流入します。
呼息運動: 内肋間筋が収縮することによって胸郭が小さくなり、また腹壁筋の収縮によって横隔膜が挙上すると胸腔内の容積が小さくなります。拡張した肺自身も縮小しようとするので肺が収縮して空気が排出されます。
胸郭を動かして呼吸運動をすることを胸式呼吸といい、腹部の運動によって横隔膜を動かして呼吸運動をすることを腹式呼吸といいます。
-------------(転載ここまで)
上記の説明の通り、呼吸は肺が拡張したり収縮したりすることで上手にできるのですが、それを可能にするのが胸郭や横隔膜の動きです。
そして、胸郭や横隔膜の動きをサポートするのが外肋間筋や内肋間筋、腹壁筋のようです。
また、胸式呼吸は胸郭を動かし、腹式呼吸は腹部を動かして呼吸をすることのようですね。
それにしても呼吸一つするのに様々な筋肉が働くのですね。
その筋肉を意識しながら呼吸をするなんて・・・正直しんどいです(笑)
それなのに、世の中では胸式呼吸が良い、腹式呼吸が良いと言われていて、ヨガや体幹トレーニングでは、お腹にある腹横筋や内臓を動かす意識をもたせた呼吸法を勧めています。
もちろん、しんどいトレーニングがお好きな方は積極的に行えばよいのですが、日常生活で体を軽くスムーズに動かしたい方には、あまりお勧めできないトレーニングなのかもしれません。
というのも理由があります。
その理由は、先程紹介した記事の続きに書かれてあります。
------------------(以下、ビジュアル生理学より転載)
【呼吸運動の調節】
ヒトは意識しなくても安静時において1分間に15回程度の呼吸運動をしています。これは脳幹にある呼吸中枢と呼ばれる部分が呼吸のリズムをコントロールしているからです。
延髄(Medulla)には吸気運動を促す吸気ニューロンと呼気を促す呼気ニューロンがあります。吸気中枢、または背側呼吸群(Dorsal respiratory group:DRG)は吸気ニューロンからなり、呼気中枢、または腹側呼吸群(Ventral respiratory group:VRG)は吸気と呼気ニューロンからなっています。
しかし、これらのニューロン群だけでは呼吸リズムは生じず、Pre-Böttzinger コンプレックスと呼ばれる部分が自発的なリズムを生成し、呼吸リズムに関与していると考えられています。
また、橋(Pons)には呼吸調節中枢(Pneumotaxic center)と無呼吸中枢(Apneustic center)と呼ばれる部分もあり、延髄の呼吸中枢に刺激を送り、呼吸リズムを修飾します。
-------------(転載ここまで)
上記の説明に書かれてある通り、呼吸はわざわざ筋肉や内臓を意識的に動かして行わなくても、延髄や橋にある神経回路が呼吸リズムをコントロールしてくれるのです。
つまり、呼吸は筋肉や内臓で行うのではなく、脳に任せておけばよいということですね(笑)
これでいちいち、息を吸う時はお腹を膨らませて、吐く時は凹ませてなんて意識しなくていいのです。
「呼吸は脳に任せておく」非常にシンプルで分かりやすいですよね。
これについては、感覚が研ぎ澄まされている子供たちで実験済みで、実際にお腹を意識して呼吸をしてもらいました。
すると、10人中10人が「呼吸しにくい」と言っていました。
この発言を子供の戯言と捉えるか、体の本当の声と捉えるかは人それぞれでしょうが、私は体の本当の声として捉えました。
すると、ある事に気付けました。
それが、呼吸時の頭の使い方です。
これは皆さんでも実際に体験できるかと思いますので、今から言う事を意識しながら呼吸をしてみてください。
まず、頭を前側に倒したまま(アゴひいて下を向いたまま)で深呼吸を数回してみてください。
続いて、頭を後ろに倒したまま(アゴを上げて上を向いたまま)で深呼吸を数回してみてください。
いかがですか?
どちらが深呼吸しやすかったですか?
どちらが楽にたくさん酸素を体内に取り込めそうですか?
私は、間違いなく頭を後ろに倒した方です。
頭を後ろに倒して深呼吸をすると背中も伸びますし、胸郭が自然に開いて酸素が肺に入っていくのを実感出来ます。
これは子供たちも同様で10人中10人は「頭を後ろに倒した方が深呼吸がしやすい」と答えました。
気管が開く
では、なぜ頭を後ろに倒した方が呼吸がしやすいのか、それは空気の通り道である気管が開くからです。
これは心肺停止状態の方に行う人工呼吸でも同様の事をします。
「仰向けに寝かせて、軽くあごを上げて気管を開く」
これは呼吸をさせる上で絶対にするべき行為なのですが、ヨガや体幹トレーニングではそのことには触れていません。
むしろお腹を意識させる行為は、アゴを強制的に下げることになるので、気管を閉じさせることになり呼吸をしにくくしているです。
これは、実際にやってみると分かると思いますので、その場でお腹を膨らませたり凹ませたりしてみてください。
100人中100人は、アゴが下がり気管が閉じます。
人体の仕組みを理解している人なら分かって当然のことなのですが、お腹の筋肉を縮めると全身の関節を曲げる作用があるので、首の関節も曲げる方向に働きアゴが下がるようになります。
だからこそ、お腹を意識して呼吸をしてもらった子供たちは呼吸しづらいと言ったのです。
何も感覚だけの話ではなく、実際に人体の仕組みからしてお腹を意識して呼吸することは気管が閉じるので良くないのです。
実際、丹田呼吸をして意識が朦朧として倒れた方の話を私はよく聞いています。
これは、丹田呼吸をしたことにより脳に酸素がいかなくなったことの現れでしょう。
ですので、気持ち良く深呼吸をしたい方はお腹を意識しないで頭を後ろに倒して呼吸してくださいね。
頭を後ろに倒して呼吸をするのは気管が開く以外にも良い事があります。
それが、「全身の関節を伸ばして呼吸が出来る」と「延髄からの指令が届きやすい」です。
人間には約265個の関節があると言われているのですが、その関節をどのように使うかで発揮できる能力が変わってきます。
関節の動きを解剖学的に言うと、屈曲、伸展、回旋、側屈というものがあるのですが、このうち一番力を発揮してくれる動きが「伸展」です。
スポーツ選手でも凄い能力を発揮する人の動きってなんか伸び伸びしてますよね。
ボクシングのパンチはしっかり伸びていますし、野球のスイングもボールを捉えたあとは全身が伸びています。
柔らかく、しなやかで伸び伸びした動きをする人は関節を伸展させて使っているので、無駄に力を入れなくても凄い力を発揮できます。
サッカーで言えば、神戸に移籍してきたイニエスタ選手はその代表格ですね。
Youtube動画でイニエスタ選手と日本人選手が一緒にボール回しをしているシーンがあったのですが、一人だけ別格でした。
以下がその映像です。
関節を伸ばす
坊主頭の人がイニエスタ選手です。
イニエスタ選手の蹴るボールのスピードや伸びは日本人選手とは比べ物になりません。
それもそのはず、イニエスタ選手は関節を伸ばすことで力を発揮しているので、蹴ったボールが伸びますし、勢いのあるボールをピタッととめることができるのです。
特に注目して欲しいのが首の動きです。
日本人選手の多くは頭を前に倒してボールを蹴っているのですが、イニエスタ選手は頭を後ろに倒してボールを蹴っています。
つまり、呼吸をしやすい首の使い方でサッカーをしているということなのです。
もう少し細かい話をすると動画に写る日本人選手は頭を前に倒して、股関節を曲げ、膝を曲げて、関節を曲げて力を発揮してボールを蹴っていて体の前側にある筋肉を主体で使い、イニエスタ選手は背面にある筋肉を主体で使っています。
体の軸は後ろにあると「体の軸を知る方法」「体の軸を鍛える方法」で私は説明してきましたが、まさにイニエスタ選手はその通りに体を扱っているのです。
体の軸が後ろにあるということは、ボールを蹴るタイミングも後ろにあります。
このミートする位置がズレるとボールにしっかり力が伝わらず、失速したパスになります。
まさにこれが日本人選手のパスですね。
もう一度、動画に写る日本人選手のパスの軌道をしっかり見て下さい。
分かる人には分かると思いますが、あきらかにボールが失速しています。
パスの受け手にとって「失速したパス」ほど嫌な物はありません。
というのもサッカーはトラップする瞬間が一番ボールを失いやすく奪われやすいからです。
詳しい話は省きますが、この辺りが海外のスター選手がJリーグでプレーしたときに苦しむ所でしょう。
事実、イニエスタ選手がJリーグで初ゴールを決めた時のパスは、ポドルフスキー選手からの早く伸びのあるパスでした。
以下の動画をご覧ください。
ポドルフスキー選手も海外で活躍した名プレイヤーなのですが、こちらの選手のパスもイニエスタ選手同様早くの伸びのあるパスで、パスの受け手にとって次のアクションを起こしやすいパスです。
早く伸びのあるパスは、相手ディフェンダーも対応しずらいパスなのですが、体の使い方が関節を曲げて力を発揮する日本人選手だとトラップミスに繋がります。
少しわかりづらいかもしれませんが、簡単に言うと以下の通りです。
◆関節を伸ばして出されたパス→関節を曲げてトラップ→失敗
◆関節を伸ばして出されたパス→関節を伸ばしてトラップ→成功
パスの出し手、受け手共に関節を伸ばしてプレーすることで、呼吸もしっかり出来て両者のプレーが共に生きるということですね。
つまり、チームスポーツで息の合ったプレーをするには、関節を伸ばして力を発揮して、呼吸を乱さない動きを全員でする必要があるということですね。
「おぉーーーなるほど!」
サッカー談議から見事に呼吸の話に着地しました(笑)
息の合ったプレーとは、関節を伸ばして力を発揮する者同士が行うプレーである・・・なんていうスポーツ解説者はいるのでしょうか、このことをぜひWikipediaに載せて下さい(笑)
なんて冗談はさておき、この話はスポーツ選手に限らず一般の方も同様、1回1回の呼吸を成功させるには、頭の使い方がポイントということですね。
主婦の方、頭を上手く使えていますか?
家事や育児で下向き加減になっていないですか?
サラリーマンの方、頭を上手く使えていますか?
デスクワークや無駄に長い会議で下向き加減になっていないですか?
未来を切り開く子供たち、頭を上手く使えていますか?
毎日お母さんから叱られたり、ゲームやテレビの見過ぎで下向き加減になっていないですか?
皆さんは当たり前に酸素を吸えていると思っていますが、ご自身では気付かないと思いますが、皆さんが当たり前にやっている体の扱い方は関節を曲げて力を発揮する動作ですよ。
その動作だと酸素がしっかり体に入らず体調不良や怪我、病気になりますよ。
野口英世も「全ての病気の原因は、酸素欠乏症である」と言っていたそうです。
つまり、酸素欠乏症にならない生活をおくる為にも、普段から関節を伸ばして力を発揮する動作こそが現代人に必要なことではないでしょうか。
お金をかけて体に良いとされるものを買い込んで健康を維持するのもいいですが、目の前にある無料で手に入る酸素をしっかり吸える体にする努力も必要な事です。
頭を上手く使って酸素を上手に取り入れましょう。
後頭部を使え
私が書いた以前のブログ「目の使い方」では、物を見る時に後頭部を使って見る必要性を説いてきました。
これは、呼吸にも同様のことが言えるようです。
というのも、呼吸の中枢は脳の延髄にあるのですが、延髄は後頭部付近に位置しているからです。
----------(以下、Wikipediaより転載)
延髄(えんずい、羅: 英: medulla oblongata)は、脳の一部であり、中脳や橋と共に脳幹を構成する。脳幹のうちもっとも尾側の部分であって、吻側に橋、尾側に脊髄がある。後頭骨に開いた大後頭孔という穴を通る。背側には下髄帆を挟んで小脳がある。嘔吐、嚥下、唾液、呼吸および循環、消化の中枢を含み、生命維持に不可欠な機能を担っている。
体表から見ると、延髄は後頭部と首の境目あたり、すなわち俗に盆の窪(ぼんのくぼ)と呼ばれる位置にある。
この位置は、頭を挙げた普通の姿勢では頭蓋骨と頸椎に覆われているが、頭を落としてうつむくと、体表までの間に骨で覆われない部分ができる。その部分では延髄を守るものが軟部組織だけなので、外傷が延髄の損傷に結びつきやすい。
延髄は見た目上、脊髄の続きであって、脊髄と同様の構造を多く持ち、脊髄との間に明瞭な境界はない。
腹側面正中の前正中裂は脊髄の前正中裂から続いているし、その左右の錐体は脊髄前索から続く部分の肥厚である。錐体は錐体路をなす運動線維が集まった部分である。錐体の尾側では、錐体を通っていた線維が前正中裂をまたいで対側の側索に流れ込む。このため、前正中裂は中断される。この部分を錐体交叉と呼ぶ。錐体交叉は錐体路をなす線維が対側に移る部分であり、これがあるために錐体路は対側支配である。ただし錐体路の一部は錐体交叉で交叉せず同側の前索を下る。錐体の外側には、前外側溝を境に、オリーブと呼ばれる隆起がある。オリーブは下オリーブ核による隆起である。錐体とオリーブの吻側は橋である。橋の前面には横橋線維と呼ばれる線維が横走しており、延髄とは明らかに区別される。
延髄の背側面正中にある後正中溝は脊髄の後正中中隔、橋の正中溝とつながっている。後正中溝のすぐ外側、すなわち脊髄後索の続きにあたる部分は内側の薄束結節と外側の楔状束結節に分かれて肥厚している。楔状束結節の外側縁をなす後外側溝は脊髄の後外側溝とつながっている。薄束結節は薄束核、楔状束結節は楔状束核による隆起だが、これらの核は同種の機能を担うので、まとめて後索核と呼ばれることがある。後索核の外側は延髄全体の外側面にあたる部分で、ここに明らかな隆起はないが三叉神経脊髄路核(三叉神経脊髄核)が入っている。薄束結節と楔状束結節の上端は下髄帆が起こる線(第四脳室ヒモ)であり、この線は正中やや尾側からV字型を描いて両側の下小脳脚に至る。このV字型の線は菱形窩の下半分を作っている。菱形窩の中には、薄束結節のすぐ上方に迷走神経三角、さらに上方に舌下神経三角、楔状束結節のすぐ上方に前庭神経野と呼ばれる隆起がある。迷走神経三角は迷走神経背側核と孤束核、舌下神経三角は舌下神経核、前庭神経野は前庭神経核による隆起である。それらの隆起のさらに上方で、第四脳室髄条と呼ばれる数本の糸のような隆起が菱形窩を横切って走り、脳幹の背面において延髄と橋をおおよそ分ける目安となる。
延髄から出る脳神経は外転神経、顔面神経、内耳神経、舌咽神経、迷走神経、副神経、舌下神経である。
橋前面と延髄前面の境目から出ているのが、内側から順に外転神経、顔面神経、内耳神経である。延髄外側面からは、上方で舌咽神経の、下方で副神経の細い根が無数に出ている。副神経の根よりもさらに下方からは副神経の根が出ていて、脊髄から出る根と合流して1本にまとまる。前外側溝からは舌下神経の根が出ている。舌下神経の根より下方からも、脊髄神経の根が出ている。
延髄の深い部分には疑核と網様体があるほか、後索核で中継された線維からなる内側毛帯が通っている。内側毛帯は橋を通過して間脳の視床に向かい、触覚などを伝える。
----------------------------(転載ここまで)
少し長くなり読むのが大変だったと思いますが、延髄は私たちが生きていく上でとても重要な役割を担っていて、延髄を損傷すると生命を維持することが難しくなります。
そんな重要な役割を持つ延髄がどこにあるのか?
これを知らない人は・・・正直ヤバいっす!
というのも、延髄は頭蓋骨で守られている時といない時があるからです。
では、どのような時が守られていないのか・・・
それは、
下向き加減になっているときです。
Wikipediaにもこのように書かれてありました。
「頭を落としてうつむくと、体表までの間に骨で覆われない部分ができる。」
わーお!下向き加減、うつむき加減の人は延髄が骨に覆われていない無防備な状態だそうです。
これは、電車に乗っている人を見れば分かりますが、スマートフォン片手にうつむき加減の人がほとんどですね。
もし、あそこに必殺仕事人が現れたら、99.9%命はないでしょう。
延髄さんは、外転神経、顔面神経、内耳神経、舌咽神経、迷走神経、副神経、舌下神経が出ていて内臓の全てを管理しているどえらいお方です。
そのような方をうつむき加減でむき出しにしているなんて、とんでもないですよね。
そんなことを現代人は平気でやっているのです。
今からでも遅くありません。
スマートフォンをうつむき加減で見ないで、スマホを持つ手を挙げて見上げるようにしてみましょう。
恐らく上げている手がプルプルとなってくるでしょうが、気にせずスマホを見続けましょう。(笑)
「そんな状態でスマホを見れるかー!」
なんてツッコミたくなるかもしれませんが、スマホから手が離せない人はそこまでしても見続ける人はいるかもしれませんね。
そんなスマホ依存症の方に質問です。
スマホとあなたの延髄、どっちが大切ですか?
この質問は、「仕事と私どっちが大事なのよ!」とはまったく違うのでくれぐれも一緒にしないで下さいね。
良識ある方なら間違いなく延髄を選ぶと思うのですが、現代人は体を道具のように扱う方も多いので、もしかしたらスマホを選ぶ人もいるかもしれませんね。
ただ、スマホはナンバーポータビリティで電話番号を変えずに簡単に乗り換えできますが、あなたの命はそうはいきません。
あなたの命は、auにもドコモにもソフトバンクにも売っていません。
たった一つしかないのが、あなたの命です。
その命を管理してくれる延髄をぞんざいに扱わないで下さい。
うつむき加減や下向き加減は、延髄をむき出しにしてしまうので、延髄も落ち着いて仕事ができません。
ということは、酸素もしっかり吸えません。
酸素をしっかり吸えないと病気にもなりますし、もっと恐ろしいのが人間にとって最も重要な前頭葉も上手く機能せず、物事をしっかり考えられなくなります。
いわゆる思考停止状態になってしまうということです。
これは、本当に恐ろしいことです。
人間なのにロボットみたいな人って、世の中には結構います。
ロボットみたいな人と言っても具体的にどのような人のことを指すかというと、テレビや新聞の情報がすべて正しいと思い込み、自分自身の感覚で物事を考えられない人です。
アンテナを張っている人なら薄々気付いている方もいるかもしれませんが、今の時代は明らかにおかしいです。
7年前、放射能は危険だから絶対に近づいてはいけないとテレビでは言っていたのに、今では放射能汚染された水を飲んで安全だという人が現れています。
7年前、福島は放射能汚染で危険だといって人が近づけない状況に追い込まれていたのに、今では放射能汚染されていても問題ないという人が現れています。
私たち一般庶民はどちらを信じれば良いのでしょうか。
子供たちには嘘を言えないので色々調べましたが、以下のサイトに書かれてあることが一番納得できました。
上記の記事、人によっては信じられない内容だと思いますが、皆さんの感覚で判断して下さい。
そして、それを読んでどのような行動をとるかは皆さん次第です。
私は本気でこの世の中を変えたいと思っていて、子供たちが育っていく環境を整えていこうと行動しています。
ありがたいことに、今ではその気持ちに賛同してくれる人が増えてきていて、子供たちや親御さん方に良い影響を与えています。
出来る事は人それぞれですが、自分がやれるべきことをコツコツと本気でやっていきましょう。
そうすれば必ず良い事が起きると信じています。
呼吸の話がぶっ飛んで、世の中の話になってしまいましたが、全て現実です。
国家的策略なんて大げさかもしれませんが、その策略にだまされずに生きていく知恵を得るようにしましょう。
からだ塾のブログでは、主に体の扱い方の知恵を伝えています。
この記事を読んだ人はぜひ後頭部で呼吸をする意識を持って生活してみてください。
すると、酸素が体に入る感覚が分かり、「えっ!めっちゃ酸素はいるんだけど・・・」「これが本当の呼吸かー!」「今までの呼吸は何だったの!?」といったことを実感できて、全身が軽くなっていき頭もスッキリしてきますよ。
よく運動するとスッキリするという方がいらっしゃいますが、腰と背中を使って後頭部にある延髄で呼吸をする意識をもって運動するともっとスッキリしますよ。
酸素が体を救う・・・なんてふざけた話をしていますが、頭をスッキリさせた状態で日々生活していけば、普段の何気ない嫌な事からも何かを学び、プラスに出来るかもしれませんよ。
もちろん、酸素だけで何か出来るわけではないので、毎日酸素カプセルに通うとか高額な酸素商品を購入するといったことはしないで下さいね。
あくまでも酸素は目の前に無料で無限にありますから、その取り込み方を工夫していきましょう。
もう一度、からだ塾でお勧めする呼吸法は以下の通りです。
1、腰と背中を伸ばす
2、頭の後ろ使って見る
3、後頭部の感覚を高める
ここまでの説明でお分かり頂けたと思いますが、胸式呼吸も腹式呼吸も全て人体の仕組みを理解した呼吸ではありません。
ですので、胸式呼吸も腹式呼吸も意識せずいきましょう!
もちろん、これは私と子供たちの感覚から導き出した答えですので、胸式呼吸も腹式呼吸をやりたい人はどうぞご自由に行って構いません。
ただ、人体の仕組みを理解した呼吸は、呼吸中枢である延髄を使って行うものと考えるのが、非常にシンプルで分かりやすいのではないかと思います。
つまり「脳で呼吸する」が私の求めていた呼吸です。
脳で呼吸するということは、別に体の筋肉をいちいち使う意識を持たなくても自動でやってくれるということです。
そりゃーそうですよね。
寝ている時は呼吸なんて意識出来ないですから(笑)
ただ、体の使い方だけは注意が必要です。
体の扱い方一つで酸素を吸える体になるか、吸えない体になるか変わってきます。
何度も言いますが、関節を伸ばして使う体の使い方を習得して下さいね。
言葉では簡単そうに言っていますが、やってみるとかなり難しいです。
いかんせん、人間は関節を曲げて力を発揮する癖が強いので、それを解決する為にも日々の意識がとても重要です。
今一度、以下の点に注意して生活してみてください。
1、腰と背中を伸ばす
2、頭の後ろ使って見る
3、後頭部の感覚を高める
私はあえて難しい言葉を使わずに説明しています。
それはなぜか?
上記の言葉を読み、皆さんに考えて欲しいからです。
この考えることこそが自分自身の脳を成長させる秘訣です。
一人でも多くの人が思考停止のロボット人間状態から解放されて欲しくて今日のブログを書きました。
どこかの誰かの人のちょっとした気づきになれば幸いです。
ちなみに、呼吸についてはまだ書きたい事があるので更新をお楽しみに。
予告としては、
1、鼻呼吸と口呼吸について
2、水泳による弊害です。
水泳は習い事で多くの子供たちが行っているスポーツかと思いますが、思わぬ弊害があることをご存知ですか?
これを知って水泳をやらせるのと知らずにやらせるのではまったく違う物になるかと思います。
ですので、興味のある方は次回以降のブログをご覧下さい。
あっ!
最後に、ヨガが健康的なものだと思われている方は一度以下の記事も読んでみてください。
この世の神はとかく悪魔だらけ。ヨガ、アセンション、アガルタ関連の話には要注意です。
はっきり言います。
ヨガは悪魔を自分の体に呼び寄せる為の宗教的儀式です。
だからこそ、腹式呼吸という酸素を吸えない苦しい事をわざわざさせているのです。
これは空想話でもなんでもなく、現実です。
信じられないと思った人は、上記の記事を読めば詳しく理解できるでしょう。
知識ではなく感覚で判断できるように、自分自身の感覚を磨きましょう。
からだ塾では、体を動かしながら皆さんの感覚を磨けるような手助けしています。
興味のある方は、セントレについて書かれた下記のページもご覧下さい。
世の中には様々な人がいますが、答えは自分自身の感覚で導き出していきましょう。
もちろん、私が言っていることも全て鵜呑みにしないで、最後は自分自身の感覚で答えを導き出して下さいね。