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ランクラカップ2018

2018年8月6日(日)千葉県印西市にある松山下公園総合体育館でスポーツ鬼ごっこの大会「ランクラカップ2018」が開催され、Teamからだ塾も参加してきました。

 

ランクラカップは印西市を活動拠点にしている「いんばジュニアランニングクラブ(略称いんばジュニア)」が主催する大会で、毎年夏に開催されているのですが、今年で3回目になります。

 

いんばジュニアの代表をされている成田さんは、大会準備や大会後に行われるチームの夏合宿の準備などで、夏は毎日徹夜だそうです。

 

主催者って、本当に大変ですね。

 

大会を開催するのは本当に大変なことなのですが、参加者はその苦労をついつい見落としがちになります。

 

参加者として大会参加することが多いTeamからだ塾も以前は、主催者の気持ちを深く理解できていませんでした。

 

そこで今年は、主催者の苦労を少しでも経験するべく、Teamからだ塾も当日の準備や審判の手伝いをさせて頂きました。

 

このような試みは今年が初めてになるのですが、体験して感じた事は大変だったけど物凄く楽しかったです。

 

大会に参加するだけなら試合をするだけでよいのですが、試合前に会場入りしてコートの設営の準備をしたことで、普段は気付かない細かな部分に目を向けることができました。

 

また審判をすることでそれぞれのチームの特徴を間近で感じらたのはとても大きかったです。

 

特に審判に対して礼儀を尽くすチーム、審判の判定に対して文句を言うチームの違いでしょうか。

 

このことについては、のちほど詳しく書いていこうと思いますが、ひとまずTeamからだ塾の戦績を報告したいと思います。

 

ランクラカップに毎年参加しているTeamからだ塾ですが、第1回開催の低学年の部で準優勝してからは、山梨、神奈川、茨城、埼玉、千葉などに活動拠点を置く強豪チームに勝てない状況が続いています。

 

去年のランクラカップの成績は予選は勝ち上がったものの、初戦で敗退しました。

 

昨年の悔しさを晴らすべく子供たちも一生懸命に練習に取り組んでくれ、1週間前の合同練習会では良い形を作れていたのに、結果はU9とU12共に予選敗退・・・

 

昨年は予選は勝ち上がれましたが、今年は予選さえも勝ち上がれなかった、結果だけをみると昨年よりもチームレベルが下がっているように思えますが、決してそんなことはありません。

 

むしろ、チームレベルは昨年より上がってきています。

 

昨年のチームはU9、U12共に弱気で消極的な姿勢だったのが、今年は積極的に点を取りに行く姿勢がみられ、守備の面でも連携が明らかに高まってきています。

 

また、選手同士の意思疎通を行う声かけは、一人一人が意識的に出そうと心がけていて、練習では大人も勝てない素晴らしいチームワークを発揮してくれました。

     

しかし、大会ではそれが出来ない・・・

 

練習では出来るけど、大会では出来ない、このような事は誰しも経験することだと思います。

 

これがうちの子供たちの現状でしょうか。

 

反対に練習以上に大会で実力を発揮する選手というのもいるのですが、強豪チームにはそのような選手が非常に多い気がします。

 

慎重な性格の子がいれば、大胆な性格の子もいますが、うちの子供たちは前者の性格の子が多く集まっているようです。

 

これも指導者である私が慎重な性格だからというのもあるので、子供たちの力を100%引き出してあげられないのは、指導者である私の責任です。

 

これからは慎重さと大胆さのバランスがうまく取れた指導者になれるように、自分をどんどん変えていきたいと思っているのですが、周囲の様子や大人たちの行動をしっかり見ている子供たちにどのような声掛けや行動をとることがいいのか、まだまだ試行錯誤中です。

 

勝つことが目的ならたくさんの子供たちを集めて身体能力に優れた子供たちだけを集めてチームを作ればよいのかもしれませんが、私はそのようなチーム作りを目指していません。

 

私は縁あってTeamからだ塾に入りたいと熱意を持った子供たちに教育的観点を忘れる事無く、それぞれの子供たちの特徴を生かして、子供たち同士で話し合いながらチーム作りをしたいのです。

 

また、親子で共に成長して行く過程を演出できるように親子で一緒にスポーツ鬼ごっこに取り組んで欲しいですし、親子で一緒に悔しさや嬉しさを味わって欲しいと思っています。

 

そんな思いから今年1月からTeamからだ塾は、親御さんも一緒にスポーツ鬼ごっこの練習に参加してもらってきたわけですが、実は今年のランクラカップにはTeamからだ塾の子供たちのお父さんが主体となったチームで出場してきました。

 

つまり、親子でランクラカップに出場したということですね。

 

ちなみに、チーム名は「おじさんず」です。(笑)

 

なんだその名前!?と思われるかもしれませんが、適当にチーム名を決めた訳ではありません。

 

「おじさんず」というチーム名は、私が3年前から憧れている「あるチーム」にあやかって名前を決めました。

 

そのチームが「オヤジーズ」です。

 

こちらのチームは、いんばジュニアの親御さんが主体となって作ったチームです。

 

私よりも年上の親父がピッチを物凄い勢いで走り回っている・・・

 

Teamからだ塾が初めて出場したスポーツ鬼ごっこの千葉県予選で見た光景です。

 

その当時は大人のチームが出場できる全国大会があったのですが、オヤジーズはその大会に出場するべく予選を戦っていました。

 

「なんだ、このおっさんたち・・・」

 

「子供たちのスポーツ鬼ごっこの大会なのに、なんでいい年したおっさんが走り回っているのだろう・・・」

 

失礼ながら初めて見た時は、正直そんな印象でした。

 

あれから3年・・・子供たちにスポーツ鬼ごっこを教える上で大切なことに気付きます。

 

それが「子供は親の背中を見て育つ」です。

 

言葉ではよく聞きますが、にわかに信じがたい方もいるようで、私がそのように話をしても笑って聞き流すお父さんが多いようです。

 

「うちの子、姿勢が悪いんです」と姿勢が悪いのを子供のせいにする親御さんがいらっしゃいますが、実はその姿勢は親御さんと瓜二つなんですよね。

 

それなのに全てを子供のせいにしてはいけない気がするのですが、なかなか理解してもらいえないのが実情です。

 

ズバリ言いますが、子供の姿勢は親御さんの身の振り次第で決まります。

 

とても耳の痛い話ですが、これは変えられない事実のようです。

 

ただ、「子供は親の背中を見て育つ」ということは何も悪いことだけではありません。

 

子供が良い結果を出すのも親御さんの身の振り次第で決まってくるような気がしています。

 

その証拠は、今回のランクラカップにあります。

 

いんばジュニアは全国大会で何回も優勝している名門チームなのですが、活躍する選手のほとんどが父親も一緒にスポーツ鬼ごっこをしているのです。

 

それは、U12の部でいんばジュニアが優勝した今回のランクラカップでも言えます。

 

今大会のMVPを獲得した子どもや個人賞を獲得した子どもの父親はみんなオヤジーズに所属していて、親子で共にスポーツ鬼ごっこをしているのです。

 

まさに親子で成長しているのです。

 

ちなみに、いんばジュニアは陸上競技を中心に活動しているチームなのですが、代表の成田さんの意向でチームプレイの重要性を学ぶ上でスポーツ鬼ごっこを取り入れて練習しているそうです。

 

今回のランクラカップMVPを獲得した子供は、陸上競技でも全国大会に出場していて、陸上とスポーツ鬼ごっこの両方で結果を出しています。

 

本当に素晴らしい取り組みですね。

 

そのようないんばジュニアの素晴らしい取り組みをTeamからだ塾にも取り入れたいと、以前から考えてはいたものの、すぐに行動できる人は限られていて上手くいきませんでした。

 

しかし、今年はメンバーの入れ替わりなどで流れが変わり、父親の協力体制がかなり整ってきました。 

 

父親として仕事をするのは当たり前、それ以上に子供と一緒に成長出来るものに取り組みたいといった意思をもったお父さんが集まり、ランクラカップではTeamからだ塾創設以来初の父親主体のチームでスポーツ鬼ごっこの大会に参加しました。

 

 

尊敬するオヤジーズの皆さんには遠く及びませんが、おじさんずも頑張りました。

 

ランクラカップでは2試合行い、1試合は山梨と神奈川のチームに所属するエリート選手でタッグを組んだ「アスとれ じゃぇねれーしょんず」と対戦したのですが、結果は・・・・

 

 

負けました。

 

 

 

ただ、相手はスポーツ鬼ごっこのトップリーグで活躍する選手や日本代表選手ばかり、大差で負けるかと思いきや・・・意外と戦えた気はします。

 

もちろん、相手選手は手を抜いてくれたと思いますが「おじさんず」負けてはいますが、少しだけ元気になりました(笑)

 

そして、2試合目は「つくばLEGAR U-22」と対決したのですが、相手はバリバリ動ける中学生や高校生が主体のチームです。

 

そんなチームと対戦した結果は、なんと勝利!

 

これは、本当に嬉しかったですね。

 

私も念願のスポーツ鬼ごっこデビューを果たして、子供たちと同じ土俵に立てた気がします。

 

指導者として偉そうに上から言うだけでなく、同じ土俵にたって口だけでなく、行動でも示せるようにしたいと私は常々気を付けているのですが、やっと実践出来た気がします。

 

もちろん、まだまだ下手くそでどうしようもない選手ですが、これからもっと上手くなれるように頑張りたいと思います。

 

ちなみに、私の娘も年長ながら低学年の部で出場しましたし、妻もスポーツ鬼ごっこをやっているのですが、今回は裏方サポートと審判に尽力してもらいました。

 

家族で一緒に1つのことに取り組めるのがスポーツ鬼ごっこの魅力でもあるのですが、今年に入り我が家はその形になってきたので、今後も家族全員で刺激し合い成長できるように頑張っていきます。

 

 

おじさんずがデビューしたことで、子供たちに何かしらの影響が出てくるとを期待しつつ、Teamからだ塾は今後も子供も大人も一緒に成長出来る環境を提供できるように頑張っていきます。

 

以上がチームとしての報告です。

 

ここからは、審判としてランクラカップに参加した感想を書いていきたいと思います。

 

今大会では全42試合が行われたのですが、そのうち私は9試合を主審、2試合を監督、2試合を選手として、全て合わせて13試合コートに立ちました。

 

選手だけであれば、2試合で終わりになってしまいますが、今回は13試合も経験できました。

 

審判、監督、選手、観客の役割を全て経験出来るのもスポーツ鬼ごっこの魅力の一つでしょうか、様々な視点からスポーツ鬼ごっこを見る事で些細な気付きが生まれ自分自身の成長に大きく繋がります。

 

今大会は選手と主審という2つの役割を初めて経験したのですが、本当にたくさんの気付きが生まれました。

 

有難いことに高学年の部の決勝「いんばジュニア VS アスとれ」でも主審としてコートに立たせてもらったのですが、両チームともに名門チームとあって、とても気持ちの良いプレイが見られました。

 

特に際立っていたのが選手のセルフジャッチです。

 

スポーツ鬼ごっこは審判がいるといってもタッチのジャッチは選手自身で判断する傾向が強く、そのジャッチが上手く出来ないと相手にスキを突かれて得点を取られてしまいます。

 

反対にタッチされても素知らぬふりをしてそのまま継続しても、審判が見ていなければ1点になってしまいます。

 

もちろん審判のジャッチのレベルが上がることで、そのような不公平な得点は生まれないのですが、審判も人間です。

 

ちょっとした角度で死角が生まれて見えにくい部分が出て来るので、審判は本当に大変です。

 

特に大人の試合で審判をすることほど大変なものはありません。

 

今大会でも私は大人同士の試合で主審をしたのですが、両チームともにヒートアップしすぎて、スポーツ鬼ごっこの試合というよりも喧嘩をしているように思えて、主審をしていて物凄く疲れました。

 

鬼ごっこ協会の羽崎会長も審判へのリスペクトの重要性を一番説いているにも関わらず、主審の判定に異議を唱える不届き者も現れ本当に不愉快でした。

 

スポーツ鬼ごっこの普及が広まるにつれて審判や相手に対してリスペクトの精神をもったチームが増えてくること願いたいところですが、ここ最近は少し毛色の違うチームが混ざってきている気がするので今後が心配です。

 

なんて、私ごときがスポーツ鬼ごっこの将来性を心配する必要もないのですが、遊びと競技種目の両立を目指すスポーツ鬼ごっこが創設者のリスペクトの精神を失わず発展していってほしいと願っています。

 

嬉しい事に、おじさんず染みた心配は、子供たちが払しょくしてくれました。

 

それが今大会の高学年の決勝戦です。

 

この試合は他のどの試合よりも、審判が楽でした。

 

というのも、決勝戦に出るくらいのレベルをもった選手たちは体の身のこなしもさることながら、セルフジャッチが極めて上手いからです。

 

タッチされたらダッシュでリスタートエリアに戻る、タッチしたら宝めがけてダッシュする。

 

このようなことは当たり前のように出来ていますし、中にはタッチしないで隙をみて宝を取る選手もいました。

 

お互い攻める姿勢が見られ積極的な攻撃が見られたかと思ったら、無理して攻めない慎重さも持ち合わせた非常にバランスがとれた両チームでした。

 

このような試合は、観客も楽しく見る事ができていたと思います。

 

そんな名門チーム同士の決勝戦で主審が出来た事は、私の中でかなり経験になりました。

 

いつの日かこの舞台に選手や監督としてピッチに立てることを夢見て今後も頑張っていこうと思います。

 

まだまだ名門チームに勝つには時間がかかりそうですが、やる気だけは負けいません。

 

Teamからだ塾、横断幕を作成してみました。

 

「全員走撃」という言葉には、守備的で慎重な子供たちが積極的な攻めで相手よりも多く得点を取って超攻撃的なチームになり、大胆さも持ち合わせた子供になってほしいという思いが込められています。

 

「There is meaning to all things」は、「全ての事に意味がある」という日本語に訳せるのですが、私が生きてきた中で大切にしている言葉をTeamからだ塾の横断幕に書きました。

 

なかなか結果がでない今のチーム状況にも何か意味があるのだと思いますので、その意味が何なのか考えながら今後も練習していきます。

 

ひとまず、今大会に参加したおじさんずの気持ちは上昇気流に乗りつつあります。

 

家族の大黒柱の気持ちがのってしまえばこっちのものです(笑)

 

今後のTeamからだ塾の活躍をどうぞご期待下さい。

 

最後に、いんばジュニア代表の成田さん、オヤジーズの皆様、学生コーチやOBの皆様、今年もランクラカップという素晴らしい大会を企画運営して頂きありがとうございました。

 

皆様のお陰で私たちTeamからだ塾はまた一つ大きな経験が出来ました。

 

今後もTeamからだ塾が強くなれる様にお力添え頂ければ幸いです。

 

あとオヤジーズの皆さん、引退しないで、おじさんずと試合して下さい(笑)宜しくお願い致します。

 

 

というとで、ランクラカップ2018に参加した報告でした。

 

 

またのブログ更新をお楽しみに。