前回のブログでは、「脳は電気で動く」について書きました。
脳への電気刺激を増長させれば、斬新なアイデアを生み出す
創造力ある人間になるとジョージタウン大学研究者の研究結果と
証言を元に書いたのですが、ご理解頂けましたでしょうか?
もしかしたら、「脳へ電気刺激」と言われて難しそうと
感じられる方もいらっしゃったかもしれませんが、
そんなに難しく考えないで下さいね。
ただただ、「五感を研ぎ澄ます」ことを日々していけば
「脳へ電気刺激」を与えることができます。
ということは、
視覚、聴覚、触覚の3つの力を鍛える事の出来る
からだ塾目と耳の体操教室は脳への電気刺激を増長させるものであり、
いわゆる天才を作り出す体操教室といっても過言ではないかもしれませんね。
もちろんこれには証拠もないので鵜呑みにしない方が
いいかもしれませんが、
ブログ内で紹介した動画を見て頂ければ答えは出せるかと思います。
詳しくは前回のブログをご覧ください。
さて、
今回はガラッと話題を変えてランナー必見の記事にしようと思っています。
ここ最近は、鹿児島から千葉まで
走り方を習いに来る人がいるほど「からだ塾ランニング教室」が
盛り上がってきています。
そんなランニング教室の講師である私がある走法について
自論を述べていきたいと思います。
そのある走法とは、
ランナーなら一度は聞いたことのあるフォアフット走法です。
この走り方が良いか悪いかは別として、
ランナーの皆さんは
フォアフット走法をつま先で着地する走法だと誤解していないですか?
ご存知ない方の為に説明しますと
フォアフット走法は、
アフリカのランナーの走り方で別名「つま先着地」といわれています。
この走法はトップランナーの走りでもあるので真似して走るランナーも多いです。
しかし、
フォアフット走法は足に負担がかかるから筋力がない日本人には不向きな走りと言われています。
走り方のフォームを変えて故障するランナーって多いですよね。
まさにその典型例がフォアフット走法に変えた時におきています。
そんなフォアフット走法について分かりやすくメリットデメリットを
説明してくれたサイトがあったので紹介します。
---------------(以下転載RUNNAL編集部)
フォアフットのメリットは、効率よく速く走れるということです。
つま先から着地することで、かかとから着地する時のようにブレーキがかかることも少ないため、効率よく走ることが出来ます。
脚の筋肉よりも脚の腱(バネ)を利用した走り方になるので、脚も疲れにくく省エネ走法が可能になります。
(※注記:バネは腱ではなく背骨です)
また、つま先から着地し地面から脚に伝わる衝撃も上手く分散することが出来るため、脚への負担を軽減し怪我を予防することが出来ます。
フォアフットのデメリットは、日本人には習得が難しく、無理にフォアフット走法にしようとすると怪我の原因になることです。
日本人は、骨盤が前傾し重心がつま先側にあるアフリカ勢と違って、骨盤が落ちており重心もかかとよりにあるためフォアフット走法を習得するのは難しいです。
(注記:重心は人間にはありません。あるのは軸です)
また、アキレス腱やふくらはぎの負担も大きく、無理にフォアフットを習得しようとするとアキレス腱炎やふくらはぎの筋肉を傷めてしまう可能性があります。
-----------------(転載ここまで)
このようにフォアフット走法を習得しようとして
アキレス腱やふくらはぎの筋肉を傷める人が多いそうです。
日本人は本当に純粋で素直で規律がある人種なので、
テレビで何か良いと言われる物があればすぐに飛びつきます。
フォアフット走法も、漫画陸王がきっかけで特に陸上競技をしている学生たちの間で大流行したそうです。
そして、その学生たちが正しくフォアフット走法を習得できずに
アキレス腱やふくらはぎの筋肉を傷めた学生たちが整形外科や整骨院に急増したそうです。
そんな嘘のような本当の話が実在しています。
それは陸上競技にかぎらずサッカーでも起きています。
フットボールネーションという漫画で踵着地は良くない、
つま先着地こそスピードを速める走り方だと言われて
体の軸を間違って使い膝や足首を怪我している選手が実在しています。
まだご存知ない方も多いかもしれませんが、
テレビや漫画でやっている情報が全て正しいとは限りません。
テレビや漫画などのマスメディアは、
一部の人が儲かる様に一般庶民を誘導する物として使われています。
何事も鵜呑みにせず疑ってかかりましょう。
そして、しっかり実践して効果を実感できるものをやっていきましょう。
ということで、私もフォアフット走法を見よう見まねで
やってみましたので下記の動画をご覧ください。
動画をご覧頂ければお分かりの通り、
フォアフット走法はつま先着地ではありません。
むしろ、踵で着地しています。
もちろん、第三者から見ればつま先で着地しているようにも見えますが、
走っている本人はまったくつま先を意識して走っていません。
そもそも、
つま先という言葉の意味を理解せず使っているような気がします。
---------------(以下転載Wikipedia)
爪先(つまさき)とは、動物(特に人)の足の先端部の指がある部分、または足の指の先の部分のことである。英語のtoeからトーとも言う。一本一本の指に着目する場合には足指(あしゆび)という場合もある。
-----------------(転載ここまで)
はい。どうでしょうか。
60㎏もある体をつま先のような小さな部分で支えて走り続けたら間違いなく故障します。
人間の脳は言葉通りのことを忠実にやってくれる機能が備わっているので
「つま先着地」という言葉を頭に詰め込めばそのように着地して
走ってくれます。
人間の体の軸は後ろにあると結論つけている私からしたら、
つま先で着地したら軸が前にぶれて膝や足首に負担がかかるのは当然、
故障する走法になります。
体の軸については以下のブログをご覧ください。
体の軸は背骨であり、背骨は体の後ろにあるということは足底にある軸も後ろです。
以下の写真をご覧ください。
黄色の部分が足底の軸であり、着地する場所です。
まー踵といっても少し外側ですかね。
なので、ここを踵だと認識しない人もいるかもしれませんが、
ここには踵骨という名前がつく骨があるので、
正真正銘の踵(かかと)ですね。
そして、黄色で示した部分の上には距踵関節という足関節の動きを
左右する重要な関節があります。
なので、走る時にその距踵関節の真下に着地点がくることが望ましく
足に負担がかからない走りになるのです。
ランナーの多くは足の着地点を自分の体の真下につくことを意識するようですが、
足底のどこで着地すると良いのかを正しく理解出来ていない人が多いようです。
そんな方は、距踵関節の真下である踵の少し外側が着地するように
走ってみましょう。
すると、足で無駄に地面を蹴らずに走る事ができますよ。
もちろん、着地点後におこる接地の流れを無視してはいけません。
黄色部分で着地すると自然と指先に動きの流れが伝わっていきます。
これが足関節をスムーズに動かせた時の感覚です。
その際に指先にギュッと力を入れなければ、
左右交互に無駄なく前へ進むことが出来るのですが、
この指先を「ギュッと曲げて力を入れない」がなかなか難しい。
俗に言う足底腱膜炎は、この着地点を間違えて指先で強引に地面をひっかいて進もうとする人がなる疾患です。
足底腱膜炎で悩んでいる方は、
「足で蹴らない踏ん張らない」意識で走ることをお勧めします。
また足の筋肉が張る方は、
軸の真下に踵骨の外側がくるように走ってみると
足の筋肉が無駄に張らなくなるかもしれませんよ。
ただ、着地点ばかりに意識をむけるのは良くないです。
動画でもお伝えした通り、足のことを意識しないで
腰と背中だけを意識して走れば、
その時に一番良い着地点を体が勝手に選んでくれますよ。
これは、バルセロナ五輪で銀メダル、アトランタ五輪で銅メダルを取った有森裕子さんも同様の事を言っていました。
---------------(以下転載ヘルスUP)
皆さん、こんにちは。今年も、ランニング好きの皆さんに健康的に楽しく走っていただけるように、情報を発信できればと思っています。どうぞよろしくお願いいたします。
さて、ご覧になっていた方も多いと思いますが、「陸王」というドラマが2017年12月、最終回を迎えました。
「陸王」は、池井戸潤さん原作、役所広司さん主演で、2017年10月から12月までTBS系列で放送された連続ドラマです。老舗足袋業者「こはぜ屋」が、会社存続のために、足袋製造の技術を生かした「裸足感覚」のマラソンシューズの開発にチャレンジし、大手企業との熾烈な競争、資金難といった様々な試練を、仲間と共に乗り越えていくというストーリーです。マラソンランナーの苦悩や栄光も表現され、とても夢のあるステキなドラマでした。
ただ、このドラマが始まってから、いろいろな方からこんな質問をされるようになりました。
「ミッドフット走法って、いいんですか?」
■「どこで着地するか」より大切なこと
「ミッドフット走法」とは、足裏と地面の接地方法に注目した走り方の1つで、足裏の中央部で着地する方法を指します。ほかには、足裏の前方(足指の付け根部分)で着地する「フォアフット走法」、足裏の後方(かかと部)で着地する「ヒールストライク走法」があります。
「ミッドフット走法」の特徴は、足裏の真ん中辺りで着地し、足裏全体で地面を押すイメージで蹴り出すことです。足裏全体で衝撃を吸収するため、体幹が安定し、上下動が少なくなるとされています。エネルギーのロスが少ない分、スピードも上がると言う人もいます。
一方、かかとから入る「ヒールストライク走法」で走る日本のランナーは多く、地面からの反発力を推進力に変えて走ることができるといわれています。「フォアフット走法」はアフリカのトップランナーに多く、最もスピードが上がる走法ですが、足への負担も大きく、骨格や筋肉、腱のつき方が彼らとは異なる日本人が習得するのは難しいとされています。
……と、簡単に説明しましたが、私自身、現役時代に足裏のどこで着地するかといったことは、ほとんど意識していませんでした。計測データすら取ったことがありません。ということは、着地に関してさほど意識しなくても支障なく走れたということになります。
極論すれば、自分が最も走りやすいと思う位置で着地すればいいと思いますし、あまり「つま先、真ん中、かかとのどこで着地するか」ということに意識をとられすぎないようにしたほうがいいのではないかと思います。なぜなら、着地の仕方は、ランナーのフォームや体格、筋量だけでなく、上りや下り、平坦、トラック、ロード、トレイルといった地面の状態によっても異なるからです。
-----------------(転載ここまで)
あの有森さんが言うことですから間違いないでしょう。
ただ、有森さんは現役時代に足底腱膜炎で踵を手術していて
アトランタ五輪で銅メダルをとったレースでは
踵の感覚は麻痺していたそうです。
着地点を気にせず気合と根性だけで練習を重ねてきた結果、
ボロボロの体になっていたということですね。
素人には想像できない過酷な練習を重ねてきたからこそ、
最後のインタビューであの言葉が出てきたのだと思います。
「初めて自分を自分でほめたい」
ボロボロの体に鞭をうち、思うような練習が出来ず苦しみ、
オリンピックで2度メダルを獲得した人の言葉です。
本当に重みがありますね。
そんな有森さんが着地点を気にし過ぎないほうが良いというのですから
一般ランナーも従った方が良いでしょう。
ただ、私のようなバカな人間が言うのもなんですが、
着地点をまったく気にせず走り続けるのもどうかと思います。
人間には軸があり、軸を使いこなせば約265個ある全身の関節を
無理なく使えます。
もちろん、
軸を使って関節を無理なく動かすのはかなり難しいです。
ただ、
常日頃から自分自身の体に目を向けて体の軸の位置や状況を
把握しながら練習を積み重ねていけば
足底腱膜炎になり手術することはなくなります。
気合と根性だけで練習を積み重ねていく力は本当に凄いものだと思います。
しかし、
最後は体がボロボロになってしまうのはよろしくないと思います。
頭を使って効率よく体を動かす方法を習得すれば
1000年後も軽く動く体を手に入れることが出来ると
私は信じています。
もちろん、
これには証拠もないので全て鵜呑みしないで、
まずは自分で試してみてください。
そうすれば答えが分かると思います。
さて、
フォアフット走法について説明してきましたが、
少しは役に立ちましたでしょうか?
からだ塾ではこれからも
世の中とは違った視点で記事を更新していきますので
どうぞお楽しみに!