からだ塾のブログ記事で一番の読まれているのが
「肩の力を抜く方法」です。
こちらの記事は2年前に書いたものですが、
現在も多くの方に読まれています。
その数、なんと2万5千人!!
すごい数ですよね。
小学生の勉強もろくにしてこなかったバカな私ですが、
一人でも多くの人に体の悩みを解決して欲しいという気持ちは
誰にも負けないくらいあります。
今ではその気持ちが空回りする事無く、
「からだ塾にきて長年の悩みが解決しました」と言って下さる方が
少しづつ増えてきているようです。
先日は、膝の痛みを長年抱えて
毎日痛み止めの薬を飲んでいた80代の方が
施術を受けた翌日には薬を飲まなくても平気になったり、
腰痛で整形外科に通っていた70代の方が
施術を受けた翌日には腰が軽くなり腰に対する不安が
まったくなくなったりしています。
また、
運動会のリレーで誰よりも速く走りたいという高校生が
1回のトレーニングで驚くほど足が速くなりリレーでも
どんどん他の選手を抜き去り1位になれたと喜びの声を頂いています。
本当に嬉しい限りです。
これも皆さんが熱意をもってからだ塾にきてくれたから
出来たことであり、私一人の力で出来たとは思っていません。
所詮、人間は一人では生きていけませんので
熱意ある者同士で支え合わなければなりません。
今後もからだ塾では、一人でも多くの方が体の悩みを解決して
本物の健康を手に入れられるように頑張ってまいります。
さて、本題である「肩の力を抜けない人」に話を戻します。
今現在、からだ塾では肩の力が抜けるようになりたいと
熱い気持ちをもったYさんと共にトレーニングをしています。
Yさんについては以下のブログをお読みください。
上記のブログではYさんから頂いたメッセージを紹介していますが
今一度紹介させて頂きます。
以下、メッセージ---------------
こんにちは。初めまして。
Yといいます。
私は今、北海道に住む大学1年生です。
バスケットボールを中学校から続けています。
今まで私は、ひたすら練習を必死にやり、
バスケットボールをしていました。
顧問の先生やチームの仲間からよく、「肩の力を抜け!」、
「体がガチガチだと動かないぞ!」と言われていました。
その時私は、そのような状態になっていることに自覚が無く、
どうしたら力まずプレーできるのだろうと思っていました。
その時の私は、そのことを重要視していなかったため、
具体的な方法を見つけようともせず、
高校時代のプレーヤーは引退しました。
今私は大学の女子バスケットボール部に入っています。
大学に入ると高校の時よりも、自由が増えました。
顧問の先生がいない、朝練がなく練習時間も短い。
どうやって高校時代の自分を超えた選手になれるのか。
自主練習が多くなっていろんなことを考えました。
大学の練習をしているときにふと思ったことがありました。
ドリブルが上手い先輩がいるのですが、
その人はボールを軽く扱っていました。
今まで私のドリブルするときのイメージは、
腕や肩の力をつかって強くつくことでした。
その先輩に腕や肩の力はつかっているか聞いたところ、
つかわないと言われました。
私はその時、
今まで私は体を間違ってつかってきたのかもしれない、と思いました。
そこで、たどり着いたのがからだ塾の方のブログです。
色んなブログを拝見させていただいたところ、
この方についていきたいと強く思いました。
一刻も早く、競技力を上げたい気持ちでいっぱいです。
6月に春季大会があり、
10月に一部復帰がかかったリーグ戦があります。
質問なのですが、
テレビ通話などでからだ塾を開いてもらうことは可能ですか。
その場で指導を受けることが一番良いことは承知の上なのですが、
からだ塾を信じて競技力向上したいです。
一度夏休みに伺えたらよいと思っています。
以上----------------------------------
Yさんは、高校時代からバスケットボールをしていて、
ただひたすら練習を続けてきたけど、
監督やコーチ、チームメイトから
「肩の力を抜いて」と言われてもその意味が分からず、
そのままずっと競技を続けてきました。
まさに肩の力が抜けない人です。
周囲の方にはYさんが肩に力を入れている姿が
目に見えて分かるのに本人は分からない。
このような方は世の中にはたくさんいます。
それもそのはず、日本人は肩こりの方が物凄く多く、
肩こりの症状を抱える人は全て肩の力が抜けない人になるのですが、
どうもその認識が薄いようです。
つまり、「肩こり=肩の力が抜けない人」という発想にならないようで
肩こりの原因を別の何かに求めてしまいます。
デスクワークだから肩がこる・・・
長時間座っているから肩がこる・・・
温度差で肩がこる・・・
ストレスで肩がこる・・・
もちろん、このような事が原因の一つになるのでしょうが、
解決策がピンとはずれのような気がします。
おそらく肩こりの人は、
定期的に鍼やマッサージ、湿布、電気治療などで解決しようと
試みるのでしょうが、それでは根本的な解決には至りません。
肩こりの人は、
力の入れ方に間違いがあるから筋肉が硬くこわばるのです。
言ってしまえば「力の入れ方」のコツを覚えれば、
どんなに長時間座っていようともストレスがあろうとも
肩こりに悩むことはありません。
硬くなった筋肉を揉み解しても、その筋肉の使い方を間違えれば
また硬くなるだけのいたちごっこです。
肩こりでお悩みの方は是非とも気付いて欲しいところです。
とはいえ、
このような話をすぐに信じられないでしょう。
では論より証拠です。
さきほどの肩の力が抜けない人であるYさんから
近況報告を頂きましたので紹介致します。
ちなみに、Yさんは北海道在住の為一度も私と会っていません。
Yさんと私で行っているのはLINEでのやり取りのみです。
私の方からLINEでメッセージを送り体の事を考えてもらっています。
いわば「考えるトレーニング」です。
そんなトレーニングで何が変わるのか?と思われるかもしれませんが、
Yさんからのメッセージを読むと
驚くべき変化がお分かり頂けると思います。
それでは、ご紹介いたします。
考えるトレーニング
以下Yさんからのメッセージ----------------
こんにちは。
5月を振り返って、変化や感想を伝えたいと思います。
からだ塾の方と出会い、トレーニングをしていき、大きく変わったと思うことが体と頭を使う面の2つがあります。
まず体の面では、前よりも疲れにくい体になったと実感したことです。
それはバスケットボールのゲームをやっていた時に、前に経験した10分とは全く異なる感覚でした。
足が軽く動き、コートの仲間の動きも冷静に見渡せました。
もっと上手くなれるのだと強く感じました。
また、シュートの感覚も変わり確率が上がりました。
チームの仲間からも前より肩の力が抜けて、軸がしっかりしてきたと言われ、変われているのだと思い、嬉しかったです。
しかし、残念なことに、その感覚はずっと続いていません。今の私のプレーの状況は山あり谷ありです。
ですが、からだ塾のトレーニングを続ければ、いつか良い状況が安定し、プレーヤーとしての技術力向上に繋がると確信しています。
ですので、長い目で見て、トレーニングをしていきます。
次に頭を使う面です。
日常生活からいろんなことを考えるようになったということが大きな変化だと思います。
今思い返せば、前の私は、ぼーっとしている時間が非常に多かったと感じます。特に、歩いている時、スーパーのレジで並んでいる時、ご飯食べている時など何も考えない時間が多かったです。
ですが、気づけば、今は常に何かを考えて、試行錯誤を繰り返している自分がいます。例えば、どうしたらスケジュール管理を上手くできるか、どうしたら大学の仲間と上手く付き合っていけるか、など家族や友人に聞いたり、本を読んだり、ネットで調べています。
前の私だったら、今の私にこう言うと予想します。
「そんなことまでする必要はないよ、次うまくいけばいいから切り替えて頑張れ!」と言い、具体的な解決策から目をそらしているでしょう。
しかし、今の自分は失敗を次に繋げて、どうしたら次は同じことを繰り返さないか追求しています。
今まで考えなかった分、辛いことにぶち当たりますが、自分は成長していると感じると、これ以上に人生が楽しいことはありません。
2つのことからお話ししましたが、5月は自分にとって、一歩踏み出した月だったと感じます。
これからは、ステップを踏んでいけるように、目的を失わずに頑張っていきます。
また、最近、大学生はあっという間に4年間が過ぎてしまうのだろうとひしひしと感じています。今までとは違い、4年間どう過ごすか、全ての行動は自己責任であるので、納得できる大学生活を送れるようにしたいです。
以上-----------------------------------------
いかがですか。
肩の力が抜けないYさんが1ヶ月考えるトレーニングを行った効果です。
肩の力が抜けない人が「ある事を考えること」で肩の力が抜けるようになり、
チームメイトからも誉めてもらえるになりました。
スポーツの分野でトレーニングといえば直接会って行うのが常識ですが、
からだ塾のトレーニングは直接会わなくても効果を出しました。
また、その効果はスポーツ競技だけではなく、
大学生活のことや日々のタイムスケジュールにまで及び、
大げさにいえばYさんの人生にまで踏み込んだ効果が出ています。
体の事を考えるだけで人生についてまで考えるようになったYさん、
今後の成長が本当に楽しみです。
今回のような効果はYさんが「昔の自分を越えたい」という
熱い気持ちがなければ実現できなかったことだと思います。
人間は20歳を過ぎると身体的成長がとまると言われています。
しかし、
脳は日々の過ごし方や考え方でいくらでも成長します。
事実、
Yさんは1ヶ月のトレーニングで確実に成長しました。
日々、自分の成長や周囲の人の為に考える、
このような人が日本全国にたくさん増えていけば、
本当に素晴らしいことですよね。
肩の力が抜けない人は、考え方次第で人生を良い方に変える事が出来ます。
その考え方としては、まずは体の事についてとことん考えてみましょう。
特に考えて欲しいのがYさんも考えてる「ある事」です。
それが、「腰と背中」についてです。
言葉にしてしまうと簡単そうに思えますが、
ほとんどの人が腰と背中を使いこなせていません。
特に肩の力が抜けない人は、手足に無駄な力を入れて体を動かす癖が
沁みついているので事は深刻です。
そのような方は、いきなり腰と背中を意識しようとしても
分からないと思うので、まずは以下の事について考えてみてください。
それは、亀についてです。
首の使い方
首の使い方については、
以前のブログ記事である「目の使い方」でも書きましたが、
今回は具体的なこと書いていきます。
まず肩の力が抜けない人は、亀が甲羅の中に首を引っ込めるような
首の使い方をしていると思います。
例えば、
何かの物を持ち上げようとした時のアゴに注目して下さい。
そのアゴを下げて物を持ち上げようとしているか、
それとも上げて持ち上げようとしているか、
皆さんはどちらですか?
ほとんどの人がアゴを下げて持ち上げているのではないでしょうか。
このアゴを下げる様子と亀が甲羅の中に首を引っ込める動作が
似ているので亀について考えて頂いたのですが、
肩の力が抜けない人はこの動作を一日中やっています。
椅子から立ち上がる時、歩く時、止まるとき、食事をするとき、
目が覚めている時以外の寝ているときも
アゴを下げて体を動かしています。
このような方は、亀にならないように改善しなければなりません。
ではどのように改善するべきか、
それがアゴを上げるようにして首を使うということです。
いわゆるキリンですね。
伸ばして使う
肩の力が抜けない人は、腰や背中を曲げて使いますが、
肩の力が抜けている人は、腰と背中を伸ばして使います。
これを体感するには、
首をキリンのように伸ばして使う必要があります。
これから書く文章の通りにやってみてください。
「アゴを軽く上げて目線を上げ遠くをみるように後頭部を上へ持ち上げて伸び続けてみてください。」
いかがですか?
その時に腰と背中スーと上へ伸ばされる感覚はありませんか?
その感覚が出たら力を抜いて伸びる事を止めてみてください。
すると力が抜けませんか?
もし上手くいかない場合は、
目線が下をみているか、
キリンのように首を伸ばしているつもりが、
肩をすくめて伸ばしているかもしれません。
キリンのように首を伸ばす時には、肩は背中の方へ下がります。
うまく出来ない人は、肩が下がるようにしてみてください。
そして、このようなキリン体操を気付いた時にやると
肩の力が抜けるかもしれませんので試してみましょう。
このようなやり取りをYさんと私は続けて、
体に対する考え方を変えてきました。
すると紹介したメッセージのように、肩の力みがとれるだけではなく
競技能力も向上していきました。
不思議ですね。
競技能力を向上する為のトレーニングは一切していないのに
競技能力が向上するなんて・・・。
考えてみればスポーツが上手な人って
終始リラックスしてプレーしていますよね。
また、野球やゴルフのスイングが上手くいったときには
まったく力を入れた感じがしないことが多いなんて聞きますしね。
たくさん練習して競技能力を向上させるのも大切ですが、
肩に力が入らないようにする為にどうしたらよいか考えながら
練習も必要なのかもしれませんね。
ただし、考えながら練習するのは難しく、
ほとんどの方が出来ない事かもしれません。
だからこそ、
練習外の日常生活から体の事を考える必要あるのだと思います。
ここまで肩の力が抜けない人について書いてきましたが、
肩の力を抜くことは本当に難しいものです。
しかし、
Yさんのように考え過ぎくらい考えると脳も強くなるので
肩の力が抜けずに悩でいる方は今回紹介した首の使い方を
試してみてください。
世の中の肩の力が抜けず困っている方が一人でも救われるように
今日のブログを書きました。
何か質問があればお気軽にメール下さい。
karadajuku2013@gmail.com
熱意ある方からのご連絡心よりお待ちしております。
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