私たちが当たり前のように使っている目ですが、
皆さんは正しく目を使えていますか?
近年は、スマートフォンやパソコンなど
近い物ばかりを見る事が多くなり目の事で悩んでいる方も
いらっしゃるのではないでしょうか。
それを裏付けるように、
街を歩けばメガネ屋や眼科など目に関するお店はたくさんあります。
これは多くの人の目に何かしらの問題があるということでしょうか。
有難い事に私は眼鏡をかけることも眼科に行くこともない生活を
日々過ごしているのですが、
街を歩くと「目があるのに見えていないなーと」思う人を
たくさんみかけます。
交差点で車が来ているのに気付かず横切る大人、
後ろから車が来ているのに気付かない子供や老人、
道で前から人が来ているのに気付かないでぶつかる大人、
目があるのに見えていない人が世の中に溢れかえっています。
これは視力検査で数値が悪いから見えないという話ではなく
日常生活で周囲の状況を把握する力が極端に低下していることが
原因だと思うのですが、
良く考えて周りを見る人が少ないことの現れのような気がします。
そんな世の中を変えるべく今回のブログでは、
目の使い方について書いていきたいと思います。
といっても勘違いしないでくださいね。
これから書いていく目の使い方とは、
眼科でおこなうような「水晶体など目玉の問題を改善する」
ということではありませんし、
ビジョントレーニングのような
「上下左右を意識的に見る眼球運動をして眼球筋を鍛えましょう」と
いったことでもありません。
今回のブログで書いていきたいのは
いわゆる「目先のことだけに目を向ける目の使い方」ではなく、
「体の根本から変えていく目の使い方」についてです。
沢山の眼科が増えた割に、目が良くなっている人が少ない現状を
打開するべく、今まで誰も思いつかなかなかったことを
書いていきたいと思いますので是非お読みください。
※ブログ最下部に子供たちの証言動画を載せていますので、最後まで是非お読みください。
目先はレンズ
時計を見る、携帯電話を見る、顔や身だしなみを見る、
電車や車の行方を見る、上司や部下の顔色を見る、
子供の行動や祖父母の様子を見る、
このように人間は様々な物を当たり前のように見ています。
それもそのはず
人間は約90%を目からの情報を頼りに生活しています。
百聞は一見に如かずということわざがあるように、
目を正しく使うことは私たちが生きていく上で
とても重要なことなのかもしれません。
しかし、
「約90%を目からの情報を頼りに生活している」ことを知っている人は
かなり少ないのが現状でしょうか。
さほど目の使い方を改善しようと取り組む人は少なく
眼科で診てもらったり、眼鏡を作ったりしている人が大半です。
それでも目の使い方を改めようと心がけている人もいるようで
近年はビジョントレーニングなども話題になってきています。
ただし、
目の使い方というと目玉に意識がいきがちですが
目玉の中にある水晶体はカメラでいう凸レンズの役割を
しているだけなのでそこだけで何かをするというのも
いかがなものでしょう。
レンズ調整
遠くをみるか、近くをみるか、それを水晶体のまわりにある
毛様体という筋肉が伸び縮みして物がぼけて見えないように
調整しているのが水晶体の役割です。
ちなみに、
水晶体を調整する毛様体や眼球の周りについている筋肉を
鍛えるのがビジョントレーニングで、
角膜にレーザーを当てて曲率を改善するのがレーシック手術、
角膜の前で屈折異常を改善するものが眼鏡やコンタクトです。
簡単に言ってしまえば全てレンズ調整しているだけのもので
根本的な改善にはなっていません。
もちろん対処療法で助かる人はいるのでそれはそれで良いのですが、
もっと根本から改善したい人は別の方法を探る必要があります。
では別の方法とは何か?
これから説明していきます。
あまり難しい話は抜きにして説明したいのですが、
まずは皆さんでお考えください。
レンズを調整するのは筋肉ですが、筋肉を動かすのは何でしょう?
角膜を通して光の屈折を感じとっているのはどこでしょう?
答えは1つです。
上記の眼球の写真を見ればすぐに分かります。
見る箇所は角膜のある目玉の前ではなく、後ろです。
そう、
答えは神経です。
この神経が筋肉を動かしていますし、光の屈折を感じ取っています。
ちなみに、神経は全て電気信号でやり取りしているのですが、
この電気信号を発生させているのはどこでしょう?
電気信号を送る存在、いわば司令塔です。
余談ですが、
司令塔といえば中田英寿とすぐに思いつくのが私なのですが、
あの方がいた日本サッカーは本当に楽しかったです。
自分より大きな選手を跳ねのけて海外で一番活躍した日本人選手であり
世界的にも有名な選手でもあります。
そんな中田氏は目の使い方が本当に上手でした。
試合中、ピッチ全体を見渡しどこに誰がいて何をすれば良いのかを
瞬時に判断して見事な結果を残してきました。
司令塔の目の使い方が上手いとチーム全体の動きも変わりますので、
非常に重要なのが司令塔です。
話を戻して、神経を動かす司令塔はどこにあるのでしょう?
これは、簡単ですかね。
答えは、脳です。
つまり、
「司令塔である脳をしっかり使えれば、目の使い方が上手になる。」
これが「体の根本から変えていく目の使い方」です。
といっても脳を使うってどうやるの?
と疑問にに持たれる方もいらっしゃるかと思いますが、
やり方は非常に簡単です。
ただ脳を使って見ることを意識すれば良いだけです。
つまり目で見るのではなく脳で見るということなのですが、
脳といっても大きくてどこを意識したらよいのか分からないと思います。
そこで、これから意識するポイントをお伝えします。
まずは、目からの情報が神経を通して脳のどこにいくのか?
これを知る必要があります。
後ろで見る
「前を見なさい!」と親に厳しく言われる子供を多く見かけますが、
それでは子供は話を聞いてくれないかもしれません。
それもそのはず、人間は前で物を見ていないのです。
実際は、脳にある後頭葉という部分で見ているのです。
後頭葉をWikipediaで調べてみると以下のことが書かれてありました。
以下 Wikipedia---------------------------------------
後頭葉(こうとうよう、occipital lobe)は
大脳葉のひとつで大脳半球の最尾側にある。
哺乳類では視覚形成の中心であり、
視覚野の解剖学的領域の大部分が後頭葉にある。
後頭葉は視覚や色彩の認識をつかさどる機能を持っている。
網膜からの感覚刺激は視神経を通って視床の外側膝状体に入り、
そこから大脳半球内部の視放線を通って後頭葉の一次視覚野に送られる。
視神経には途中に視交叉と呼ばれる神経の交叉部があり、
そこで左右からくる視神経の半数は反対側に交叉し、
残りは同側に向かう。
そのため、視覚野にもたらされる視覚情報は、
同側の網膜の外側からのものと、反対側の網膜の内側からのものがある。
ただし情報の内容は、
どちらも全視野のうち反対側の半分
(右視覚野へは視野の左半分、左へはその逆)となる。
以上--------------------------------------------
このように後頭葉と目は密接に関係しています。
そして、
上記の写真を見ても分かる通り後頭葉は後頭部にあります。
ですので、目を使って見ているようで
実際に仕事をしているのは後頭部にある後頭葉なのです。
そのため、体の前で見ているつもりが
実際は体の後ろにある後頭葉で見ているのです。
もちろん、レンズは目にありますから前を使うのですが、
その情報を判断するのは頭の後ろなので、
後頭部で見る意識を持つことが正しい目の使い方なのです。
細かく言えば、
レンズで周囲を見渡し、本体で情報記録するビデオカメラのように
人間も目で周囲を見渡し、後頭部で情報記録や判断する必要が
あるのです。
いかがでしょうか。
「後ろで見る」なんてあり得ないことを言っているように
思えるかもしれませんが、
このような発想で物を見てみるのもありではないでしょうか。
ここまで説明してきた通り目の使い方を改善するには、
目だけでなく脳や神経のことまで考えて人間の体の仕組みを理解し、
目を使う必要があるのですが、
メガネ屋や眼科では、人間の体全体を理解する事無く
眼球という一部分でしか解決しようとしません。
これでは、根本的な解決には至らず年々目を上手に使えない人が
増えていきます。
スマホやPCの画面を目先で覗き込むようにして見ている方は、
試しに後頭部を少し高く持ち上げて見てみてください。
すると首筋や背中と腰が伸びた状態になり、
けっこう物が見えるようになるかもしれません。
目が上手に使えない人は何も大人だけではありません。
近年はメガネをかける子供が急増しています。
眼鏡をかけると目が悪くなると良く言われていますが、
なぜそんなものを付けるのですかね。
ぼやけたレンズを外付けレンズで修正すれば手っ取り早いのでしょうが、
便利な物は人間を退化させます。
眼鏡に頼ることもありですが、子供であれば話は別のような気がします。
メガネのような外付けレンズを頼る前に
お子さんに頭の後ろで見る意識を持たせてみてください。
後頭部付近を手で触ってあげたり、軽く叩いてあげたりして
ここで見てごらんといって教えてあげてみてください。
すると子供は面白い発言をするかもしれませんよ。
からだ塾 目と耳の体操教室では、
同様のことをして子供の視野を広くしてあげているのですが、
小学1年生の子供が面白い感想を言いました。
「後ろで物を見ると良く物が見えるし、よく考えられる」
「あとは見えた物や感じたことを発言すれば目が良く使えそう」
このような事を小学1年生の子が言います。
驚きませんか?
子供は大人よりも感覚は優れています。
小さいうちから体の感覚を大切に物事を考えて生きていけば
大人になった時に素晴らしい発想で世界を驚かせる
人間になるかもしれません。
ですので眼鏡に頼る前に体の根本から改善してみては
いかがでしょうか。
さて、
ここまで目の使い方について書いてきました。
「目ではなく後頭部でみる」
これが今回のキーワードになってくるのですが、
ここで問題があります。
それが後頭部で見るには他にも使うべき体のある部位があります。
その部位が・・・・
くびの使い方
目を上手に使えない人の特徴として、
くびの使い方が下手くそです。
実るほどこうべを垂れる稲穂かなではないですが、
電車の座席に座り周囲を見渡せば
頭が前側へ垂れさがっている人が多いことに驚きます。
そして、そのような人ほど眼鏡をかけています。
これは、
目が悪い人ほどくびの使い方が下手くそだということ
なのかもしれません。
そのような人ほど何かを注意して見ようとすると
さらに頭を垂らして物をみようとします。
まさに目先で物を見ようとして、さらに前へ首を前へ曲げて見るのです。
良く言われる老眼の方が頭を後ろへ引いて物を見ますが、
まだあちらの方が首の使い方としては上手なのかなと思います。
首と目が関係しているなんて誰も思ってもみなかったでしょうが、
私の推測が正しければ意外と正解のような気もします。
首の傾きの異常を改善すれば目玉である眼球の傾きも変わり、
角膜における屈折も変わり視界が変わる。
変えるべきは角膜ではなく、首ではないでしょうか。
今の眼科が行っていることは
ビデオ撮影でレンズの状態ばかり気にして、
三脚の傾きに気付かないようなものです。
それでは一生綺麗な映像は撮れないでしょう。
目の使い方と首の使い方はそれだけ密接な関係でもあります。
それでは、
どのような首の使い方が良いのか、
下の図を使って説明します。
頭を伸ばす
こんな日本語はないのかもしれませんが、
やってみるとまさにそんな日本語が浮かびます。
「頭を伸ばす」
これをすると目が自然と開いて視野が広がります。
「首を伸ばす」
このような日本語も適当な表現なのかもしれませんが、
上記の写真をイメージしながら首を伸ばしてみてください。
すると背中や腰も伸びてくるはずです。
とても簡単な説明ではありますが、
以上が後頭部で物を見る時の注意点です。
「頭や首を伸ばしながら後頭部で物を見る」
これが、上手な目の使い方です。
こんなこと誰も言ってないかもしれませんが、
子供たちやご年配者の体の使い方を見てきて最適の使い方を
模索している私が導き出した目の使い方です。
以前、私は体の軸は体の後ろにあると言いましたが、
目の使い方も体の後ろだという結論になりました。
目や体の使い方を変えて、脳と脊髄神経を使いこなせば、
見える世界も変わり、考え方も変わります。
体の使い方を変えれば良い人生を歩む何かのきっかけを掴める。
世の中の常識では考えらないことがからだ塾では行われています。
何が正しいかはそれぞれが判断して頂ければとは思いますが、
やってみなければ分かりません。
皆さんも一度試してみてください。
※子供たちが頭の後ろで見ると見やすいと証言してくれた動画は以下になります。