3月25日(日)に茨城県つくば市にあるつくばカピオで開催された
第2回つくばチャレンジャーズCUPですが、
Teamからだ塾も参戦してきました。
茨城、神奈川、山梨、東京、千葉から41チームが参加した
同大会は、想定外の数の参加チームが申し込むくらい人気の大会です。
Teamからだ塾も昨年に続き参加させて頂きましたが、
本当に素晴らしい大会でした。
大会を主催運営をて下さった
つくばLigare関係者の皆様には心より感謝申し上げます。
チャレンジャーズCUPという名前の通り
小学生の部は小学1~6年生であればチーム編成は自由の為、
高学年だけでチームを編成したり、
学年関係なくバラバラに編成したりしてよいという大会です。
Teamからだ塾は、3~5年生を中心とした高学年チームと
1~3年生を中心とした低学年チームの2チームで出場してきました。
低学年チームは、当然ながら対戦するチームには5~6年生が
混ざっているチームもあり、試合前から1~2年生メンバーの表情は
終始こわばっていました。
私としても低学年チームは、予選で1回勝てれば良いかと
思っていましたが、なんとチームは予選を2勝して
ベスト16まで進出できました。
予選は、自分より背の高い選手を相手にしても果敢に挑み続けて
6年生を負かすことが出来ました。
決勝トーナメントでは高学年主体のチームと対決、
果敢に戦おうという気持ちはあるものの
予選で終始緊張した戦いを続けた疲労の影響か、
前半は弱気の姿勢がみられ積極的に攻めることが出来ませんでした。
気持ちを入れ替えた後半は、果敢に攻める姿勢がみられたものの
相手の勢いある攻撃に対応出来ずに敗れてしまいました。
試合結果からすると、
今のままでは強豪チームに勝てる力がないということになりますが、
試合に臨む準備などは素晴らしかったと思います。
以前は監督が話し合いの場を作らなければ
各メンバーが適当に過ごしていた低学年チームでしたが、
今大会は違いました。
試合前に監督から言われる前にキャプテンを中心に話し合いの場を
設けたり、ウォーミングアップも選手たちが自主的に
タイムスケジュールを組み率先して準備をしていました。
これがいわゆる、自主性があり責任感がある子供たちです。
Teamからだ塾は創設して、4年目を迎えますが、
監督は、1年生であろうと甘やかさず厳しい声掛けをしながら
指導してきました。
その成果が試合以外の場面では現れ始めています。
「各選手が各自の反省を自らの口でしっかり話せて、
チーム全体で共有して一緒に改善していく」
このような取り組みを大人が入らなくても
低学年チームだけで出来るようになってきています。
あとは、試合になった時に如何に怖がらずに立ち向かっていくかです。
低学年チームは、
それが出来れば強豪チームとも互角に戦えるのではないかと
思っています。
この「負けん気」を育てるというものは、
子供を取り囲む生活環境が大きく影響してくるので
練習時だけや子供だけでどうにかなるものではありません。
Teamからだ塾の活動拠点である市川市は
運動よりも学業が優先されがちな環境でもあります。
その為、低学年から塾に通わせたり様々な習い事をさせている家庭が多く
学校が終わるとすぐにその習い事へ行かなくてはならないため、
放課後も外で遊びまわる子供が少ないように思えます。
また、習い事をしていない子供も
家の中でゲームをしたり、室内で遊ぶ子供が多く
近隣の公園は、子供たちがはしゃぎまわる声が聞こえないほど
静かな公園です。
それに加え、
近年は近隣に外環道など大きな道路建設がされていて
自由に走り回ったり出来る大きな公園が少なく
外遊びが出来る場所が年々少なくなっています。
そんな影響から、運動が苦手で走るのが嫌いな子供が多いですし、
親御さん方も同様、子供と一緒に鬼ごっこをすることを
敬遠される方々が多いです。
このような土地柄で育った子供たちの負けん気を育てるのは
至難の業です。
どこか大人の顔色を気にしながら生きている市川市の子供たちに
どんなことをすれば子供らしさを取り戻す事ができるのか、
Teamからだ塾という小さなくくりだけの問題ではなく
地域全体を変えていかなければいけないのだとしみじみ感じています。
ただ、残念ながら
今の私には地域全体を変える大きな力を持ち合わせていません。
いわゆる「求心力のある人格」であったり
「大きな組織をまとめて動かせる力」であったりが
私には皆無です(笑)
子供たちに偉そうに言っている手前、私自身もしっかりやるべきことを
やらなければいけませんね。
さて、つくばCUPに話を戻しますが、
大会に参加した2チームには、大会を戦う上でのテーマを
決めてもらいました。
もちろん最終目標は優勝ですが、
優勝する為には試合中にチームが一つになって取り組めるテーマも
必要です。
子供たちで考えさせたテーマを1試合ごとに
できているかを確認させることで、
大会に参加する目的がはっきりして
一人一人の選手が主体的に取り組めると思い行ったのですが、
以下のテーマを子供たちが挙げてくれました。
低学年チームは、「楽しくスポーツ鬼ごっこをする」
高学年チームは、「声掛け」でした。
もちろんテーマだけではなく
そのテーマを具体的にどうすればクリアできるのかといった
ところまで掘り下げて考えてもらいました。
低学年チームは、楽しくスポーツ鬼ごっこをすれば、
自然と声掛けも出来るようになるし、
声掛けができればチームが一つになるし、
チームが一つになれば楽しくなるという理由で
「楽しくスポーツ鬼ごっこをする」というテーマに決めたそうです。
高学年チームは、
チーム全体での課題として声掛けで上手く意思疎通が出来ていないので
細かな部分に目を向けて声をかけられるようにしたいと
以下の通りのことを言ってくれました。
守り陣での声掛け、攻撃陣での声掛け、全体での声掛け、
試合前や試合後の声掛け、ウォーミングアップ時での声掛けなど
試合中だけでなく様々な場面での声掛けができるように
テーマを決めたと言ってくれました。
チームを作る上で様々な考え方があると思いますが、
Teamからだ塾は、
あくまで子供たちが主体的に行動していき結果を取りに行く姿勢です。
「優勝したい!日本一になりたい!」
そのような気持ちになるのは当然ですが、
それを達成するためには具体的な行動をしていく必要があります。
子供たちが主体的に取るべき行動が何なのか考えて
行動していく、失敗したら何が悪かったのか考え改善案を練り出す。
その作業を地道に繰り返していけば、
結果に繋がると信じています。
これは、何もスポーツ鬼ごっこだけに限らず
全ての事においてもそうだと思います。
大げさかもしれませんが、このような取り組みが
子供たちが歩んでいく人生で何か困った時のヒントになればと
思っています。
人生は良いこともあれば悪いこともあります。
むしろ悪い事の方が多いように思えます。
そして、多くの人が悪い時に軌道修正出来ず、
もっと悪い方へいってしまいがちです。
私自身もそのような経験をたくさんしてきました。
そんな経験を元に、子供たちが悪い局面に立ち会った時に
自分自身でどのように解決すれば良いのか、
Teamからだ塾では伝えていきたいと思っています。
さて、小学3~5年生のメンバーで編成した高学年チームですが、
こちらは他のチームとの学年差もさほど大きないので
今大会においてはTeamからだ塾のベストメンバーになります。
高学年チームは予選2試合中1勝1敗、
決勝トーナメント1回戦で敗れてしまったのですが
どの試合においてもテーマである声掛けをしようと
一人一人が主体的に取り組めたと思います。
1点取ったら、「よっしゃー!」と皆で喜び
1点取られたら、「どんまい!次取り返そう!」といった
声掛けが見られて基本的な部分を忠実に行ってくれたと思います。
決勝トーナメント1回戦の前半では相手の隙を見つけられず
0-7で大差をつけられてしまいました。
しかし、後半開始2連続得点をして流れを戻そうと奮闘、
ハーフタイムでの声掛けがしっかり出来ていた証拠でもあるかと
思います。
最終的には4-9という点差で負けてしまいましたが、
昨年にはない負けん気が見られた大会でした。
昔の根性論ではないですが、声を出す事で負けん気を引き出すことが
出来るのだと身をもって経験しました。
そういう意味でも高学年チームは「声掛け」をテーマに
大会を戦ってくれたことは、
メンバーにとっても価値ある経験だったと思います。
世の中には、
「子供にはできない」「まだ3年生だから出来ない」と
子供の能力を低くみる方々がいますが、
小学3~5年生くらいになると
主体性をもって取り組むことは可能なんだと今大会を通して
改めて感じました。
何でも子供にやらせてあげる、そこで何か上手くいかない時に
少しだけ大人が手を差し伸べることが子供の能力を
最大限に引き出す方法ではないでしょうか。
何でもかんでも親がやり過ぎている気がする今日この頃、
子供たちが小学生で自立するためには、
大人の意識改革も必要になってくるのかもしれませんね。
さて、今大会を通じての感想ですが、
Teamからだ塾の子供たちの成長は見る人がみれば分かります。
ただ、結果が出ていないので目に見えた大きな物しか
見えていない人には理解するのは難しいかもしれません。
ただ、私としてはせめて親御さんには目に見える大きな物だけを
追いかけるのではなく、子供たちの具体的に成長している部分に
目を向けてあげてほしいと思っています。
誰だって褒められるのは嬉しい物です。
試合が終わって「頑張ったね!」とねぎらいの声をかけてあげるのも
一つですが、その声掛けに具体的にどこがどのように成長したのかを
伝える誉め言葉も入れてあげると子供は更に喜んでくれると
思います。
ただ、
その具体的にどのような変化があったのかを見極める目を養うのは、
誉められ慣れていない大人にとって至難の業だと思います。
ですが、子供の成長を促す上での特効薬は親御さんからの
声掛けです。
「叱るべき時に叱り、誉める時に誉める」
このメリハリのきいた声掛けのもと育てられた子供の成長度合いは
非常に大きく感じます。
また、試合中の応援に関してですが
強豪チームの応援はとにかくすごいです。
応援団と共にチームが戦っている雰囲気がとてつもないです。
今大会の小学生の部決勝戦は、茨城県内同士のチームだったのですが
大人も子供も関係なく一緒に応援していました。
子供は分かるのですが、大人がなぜあそこまで応援できるのか
考えたのですが、答えは簡単にみつかりました。
それは、大人もスポーツ鬼ごっこをプレーしているからでした。
スポーツ鬼ごっこは観戦しているだけでは分からない醍醐味が
あって、その味を知って応援するかしないかで
まったく違う応援になります。
試合中のどの場面がチャンスでありピンチなのか、
どんな得点が素晴らしいのか、どんな守りが素晴らしいのか、
このようなことはスポーツ鬼ごっこをプレーしなければ
分からないものです。
今大会の決勝戦は試合も凄い勢いがあり、
小学生とは思えないプレーの連続でした。
そんなプレーもさることながら応援団の声掛けは本当に凄いものを
感じました。
今大会は、茨城県内に多くあるスポーツ鬼ごっこチームが
強い理由も見えて収穫の多い大会でした。
改めてつくばLigare関係者の皆様に感謝致します。
最後になりますが、
今大会を通じて子供たちのサポートをして下さった
Teamからだ塾の親御さん方、ありがとうございました。
皆様の協力のもと、実り多き大会にする事ができました。
今後も更なる成長をサポートするべく頑張ってきますので
何卒宜しくお願い致します。
尚、Teamからだ塾では小学生メンバーを募集しています。
詳しくは、Teamからだ塾HPをご覧下さい。