早いもので夏が終わり
秋めいた風を感じる今日この頃ですが、
皆さんいかがお過ごしですか?
8月の私は、何かとバタバタしていてブログを書けず
久しぶりのブログ更新です。
今回は、飛脚走りについて書いていきたいと思いますが
まずは上記の動画をご覧下さい。
動画では、高校でサッカーをしている選手とのトレーニングの一部を
紹介しています。
皆さんはトレーニングと聞くと、
腹筋や腕立てだったり、器具や道具を使って重い物を持ち上げたり、
四つん這いになった体勢をキープしたりすることをイメージしがちですが
からだ塾で行っているトレーニングは腹筋も腕立ても行いませんし、
器具や道具を使って重い物を持ち上げたり、
流行りの体幹トレーニングやヨガもしません。
では、何をしているのか?と問われれば
体が気持ち良いと思うトレーニングを行っていますと答えます。
その為、従来のトレーニングで当たり前のように言われている
「追い込む」「耐える」「力強く動く」といった言葉は一切使わないので
トレーニング後は筋肉痛が出ません。
「筋肉痛が出ないなら効果がないのでは?」
このように思われる方が大半だと思いますが、
私はこのように思います。
トレーニングは筋肉痛をだす為に行うのではなく
運動能力を向上させる為に行うのです。
トレーニングの翌日は、筋肉痛で動けないという方がいるようですが
それって運動能力が上がっているのですか?
筋肉痛が出たことでトレーニングをしたという
一時的な満足感に浸っていませんか?
トレーニングを続けていくうちに
運動能力を向上させるという目的から
マッチョな肉体を手に入れるという目的に変わっていませんか?
普通はトレーニングをした翌日は動けるようにならなければ
いけないと思うのですが・・・
筋肉痛のせいで動けないという人を多くみかけます。
もちろんトレーニングをした後の筋肉痛がたまらなく好きと言う方は
どんどん追い込んでトレーニングをしていっていいと思うのですが
何かのスポーツの競技能力を向上させたいと思っている方は
考えを改めた方が良いかもしれませんね。
筋肥大には、筋肉痛が欠かせないのだ!と言われる方は、
体ばかり大きくして怪我する選手についてどう思われますか?
筋肥大を目的としたトレーニングをしたから
怪我しやすい体なったなんてことはないですか?
もしかしたら「筋肉痛が出ないとトレーニング効果がない」というのは
嘘かもしれませんね(笑)
なんっちゃって・・・
ちなみに、からだ塾のトレーニングを受けた選手は口々に
「トレーニング翌日はめちゃくちゃ動ける」と言っていますし、
「怪我が劇的に減って、好不調の波が無くなった」と言っています。
これが本当か嘘かは、実際にトレーニングを受けて頂かなければ
分かりません。
真実を知りたい方は、ぜひからだ塾までお越し下さい。
先人の知恵
そもそも昔の人ってめちゃくちゃ動いていましたよね。
江戸時代の人は、毎日40㎞は普通に歩いていたという話を聞きますが
毎日140㎞から200㎞を走っていたという人たちもいたそうです。
そもそも現代人が40㎞歩くのも一苦労なのに140㎞走るなんて
考えられませんね。
そんな現代の常識では考えられないことを普通にしていたのが飛脚です。
現代ではネットで情報がすぐに手に入る時代ですが江戸時代は違い、
現代のようにワンクリックで物が買える時代ではないですから
情報伝達も人伝いに行われてきました。
その時代に活躍したのが飛脚です。
飛脚(ひきゃく)は、信書や金銭、為替、貨物などを輸送する職業または
その職に従事する人で、多くは老中など一部の人たちに仕え
詳しい仕事の内容は省き、ここでは飛脚走りについて書いていきたいと
思います。
飛脚は、江戸ー京都間約490㎞を当時の人が歩いて14日かかるところを
3日で走ったということを聞きます。
当然1人では走れないので、各宿場で違う仲間へ受け渡すという
駅伝形式で走ったそうです。
「なんだそれなら簡単だろ」
なんて甘く考えたらいけません。
仮に東海道五三次の490㎞を53人で走るすると1人9.2㎞を
1時間20分ほど、1㎞約10分で走れば良いのですが現代と違い舗装された
道はなく、山や谷や川などを昼夜を問わず走り続けなければいけません。
これはかなり凄いことですね。
どんな走り方をすればそんなことが出来るのか・・・
いろいろ調べてみましたが
残念ながら飛脚の走り方について記載してある資料はありませんでした。
ただ言われているのは、
いわゆる手足を互い違いに出して、体を捻りながら走る
「現代人のような走り方はしていなかった」そうです。
では、どのような走り方かというと同側の手足を交互に出して走り
なるべく体を捻じらないで走っていたそうです。
これは、「飛脚走り、なんば走り」と言われて、
陸上の末續慎吾選手が取り入れていたということで
一時有名になりました。
しかしながら、その後同じことをする人は現れません。
ということは、「飛脚走り、なんば走り」と言われるものは
スポーツでは使えない走り方なのか・・・
そのように思われる方が大半だと思います。
しかし、私は違うと思います。
そもそも世の中の人たちは
飛脚走り、なんば走りの特徴を間違って捉えているように思います。
どのように間違えているかというと
「右手と右足、左手と左足の同側を交互に出す」という捉え方です。
このような認識で走ると明らかに走りにくいので
スポーツを行うには不向きであると思ってしまいます。
しかし、私は走る際に「手足を使って走るな」と言い続けています。
それなのに「右手と右足、左手と左足の同側を交互に出す」のが
飛脚走りだよと言われては、走れる訳がありません。
ここの認識を間違えては、せっかくの先人の知恵を
生かす事ができません。
私が推測するに
「腰と背中から動く走り方」が飛脚走り、なんば走りだと思っています。
飛脚の人はその感覚で走っていたら、
手足は同側になっていたというだけで、
本人は手足を意識して走っていなかったと推測しています。
これは、いわゆる体幹を使って走るということになりますが、
世間一般で有名なマラソン解説者が言われている
お腹に力をいれて体幹を意識したランニングがありますが、
それとはまったく違います。
そもそも、お腹に力を入れながら走るなんて苦しくて
できたもんではありません。
といのもお腹に力を入れれば、必ず手に力が入るからです。
手に力が入れば、肩に力が入って膝に力が入ります。
すると体幹で走るつもりが、膝や足で走ることになります。
このような走りでは、確実に疲れるし膝や腰を傷めます。
私が言いたいのは「手足に頼った体の扱い方」を捨てて
「腰と背中から動く走り方」にしましょうということです。
とはいえ、今までの常識を捨てて非常識なことやりなさいと
言っている訳ですから簡単に出来ることではありません。
そんな皆様でも
まずは「手を捨てる」ことは出来るはずです。
つまり、走る際に手を下げたまま走ってみてください。
「肘を90°に曲げて腕を振って走る」という常識を捨てて
手を下げたまま走ってみてください。
最初は慣れないかもしれませんが、慣れてくると意外と楽に走れることに
気付き、驚くほど楽に走れます。
とはいえ、手を下げて走るだけでは更なる成長は望めません。
次は、足を捨てて走るのです。
すると、腰と背中で走ることが出来るようになります。
文章では、簡単に聞いていますがやってみると難しいです。
でも続けていけば必ず成長出来ます。
ちなみに、最近の私は走りながらいつもニヤニヤしています(笑)
体がすごく喜んでいるのを感じながら走れているので、めちゃくちゃ
気持ち良いのでやばいくらい笑顔です。
まわりのランナーをみると、そんな人は誰もいません。
みんな眉間にしわをよせて、いかにも苦しい顔をして走っています。
それだけ常識的な走り方は、体が苦しむ走り方なんだと思います。
なかには、膝にサポーターをしてまで走っている人もいます。
そんな人を見かけると「そろそろ走り方変えてみたら?」と
声をかけたくなるのですが、そんなこと言ったら怒られそうで
絶対に言えません。
なので、そのランナーの横を笑顔で駆け抜けていきます(笑)
嫌な奴ですね。
皆さんは絶対にそんな奴にはならないで下さいね。
さて、ここまで飛脚走りについて持論を展開してきましたが
お分かり頂けましたでしょうか?
なかなか言葉だけでは伝えにくいので
飛脚の走りを知りたいという方は、からだ塾までお越し下さい。
皆さんの体が喜ぶトレーニングを分かりやすくご説明致します。
以上、今回のブログはここまで