今日は、台風9号の影響で
関東地方は大荒れです。
千葉県市川市は午後にかけて
さらに雨風が強くなる予報です。
皆さん、お気をつけてお過ごしください。
さて、先週末に元サッカー選手たちが
からだ塾に集結しました。
来てくれたのは
加藤大志
中田健太郎
田村仁崇
の3人です。
3人とも現役時代はJリーグで活躍し
うち2人は世代別サッカー日本代表に
選出された実力の持ち主です。
そんな元サッカー選手が
中学生から大学生の子供たちへ
サッカーを教えるという
指導者の立場になりました。
選手から指導者へという流れは
サッカー選手ではよくあることですが、
3人とも指導する事の難しさを
痛感しているそうです。
元サッカー選手として
頭や体で分かっている感覚を人へ
伝えることの難しさは
プロスポーツ選手として
仕事をしてきた人なら
誰しもが経験することだと思います。
その難題を克服するべく
時には、現役時代に
お世話になったコーチを訪ねて
サッカー論を聞いたり、
一流フィジカルコーチやトレーナーを
訪ねて医学的な知識を身につけようと
3人は勉強してきました。
今回、からだ塾に来てくれたのも
同じ理由からです。
今まで3人はプロサッカー選手として
ボールの蹴り方、トラップの仕方、
パスの出し方、ディフェンスの仕方など
技術練習をたくさんしてきました。
走るスピードを上げたり、
当たり負けしない身体を作る為に
筋力トレーニング、
フィジカルトレーニングなども
必死でやってきました。
しかし、
3人は大切な事を教わってきませんでした。
それが「身体の扱い方」です。
身体の扱い方なんて基本中の基本だろうと
思われる方が多いと思いますが
3人はその基本を習っていないのです。
もしかしたら、
習っていたのかもしれませんが
分かったようで分かっていなかったのかも
しれません。
というのも
「身体の扱い方」を知るには、
「身体の仕組み」を知る必要があります。
今回もまずは、身体の仕組みを
説明してから身体の扱い方を
教えていきました。
身体の仕組みと聞くと
難しく聞こえるかもしれませんが
小学1年生でもわかるほど簡単です。
私が説明するのは以下のことです。
①骨盤、股関節、背骨、肩甲骨の形や位置
②筋肉の性質
③骨の動かし方
上記のことを理解してから
トレーニングをします。
トレーニングは
スクワット、ランジ、
ワンハンドローイングなど
現役時代にやってきたメニューです。
しかし、3人はこのような事を言います。
「同じ事をしてても、
まったく違う効果がある。」
「自重だけもきつい」
「トレーニング後は身体が軽い」
身体の扱い方を知ってやるのと
知らないでやるのとでは
まったく違うものになります。
そんな事を私が言っても
誰も信用してくれないと思いますが
最新のトレーニングをしてきた
元Jリーガーが言えば
信用してくれるのでは
ないかと思います。
重りを手で引き上げる
ワンハンドローイングをした
3人の感想は
重りを持つ「手」に力を入れる
必要はないということだそうです。
それもそのはず
背中とお尻が大事という概念の
私が教えるトレーニングは
手足を使わないトレーニングでも
あります。
手足を使わないって?
この事を言葉だけで聞いても
意味がわからない人が大半だと
思いますが、
実際にやればすぐに分かります。
3人もすぐに分かりました。
数種類のトレーニングを行った後は、
走る動作になります。
3人は現役時代に
数十キロの重りを何度も
持ち上げたりする
ウェイトトレーニングを
たくさんしてきました。
そんな3人に
以下の質問をしました。
ウェイトトレーニングをした後で
走る動作が楽になったり
動きやすくなったりした?
答えは、
ウェイトトレーニング後は
身体が重くなるだけで
走りが楽になったり
動きやすくなることはない
だそうです。
競技能力向上の目的で行う
ウェイトトレーニングですが
それをした後に身体は重くなる
そうです。
それでは、何のために
トレーニングをしたのか
分かりません。
そんな経験をしてきた3人だからこそ
からだ塾のトレーニング後の
身体の変化に驚いていました。
「走るのが、めちゃくちゃ楽」
「ターンや切り返しも速いし楽」
「足が軽い、翼が生えたような感覚」
「今までにない身体の感覚」
「もっと走りたい」
以上のような事を言っていました。
トレーニング後は、
身体が軽くなり、走りが楽になるのが
からだ塾のトレーニングです。
これこそが競技能力を向上させる
トレーニングではないでしょうか。
トレーニング後は「身体が重くて痛い」
というのが当たり前だと思っていた
3人は、
からだ塾のトレーニング後は
現役に戻りたいと言っていました。
今回の3人の目的は
身体の扱い方を知ることでしたが
少しは役に立てたのではないかと
思っています。
あとは、これをサッカーの指導現場で
生かしてくれればと
思っています。
彼ら3人が指導する子供たちが
一人でも身体の扱い方を理解して
大好きなサッカーに向き合ってくれたら
日本のサッカー界も
変わってくる気がします。
私のような活動で
ちょっとずつ
一歩ずつではありますが
子供たちの環境が変わっていき
固定観念にとらわれない
大胆な行動をとれる子供たちが
育ってくれたらと願っています。
3人には私の願いをぜひ叶えて
ほしいと思います。
ちなみに彼らへの指導は2回目で
1回目の指導の様子は
以下をクリックしてご覧下さい。