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背中の話

いよいよ決勝のカードが決まりました。

 

ドイツ VS アルゼンチン

 

ヨーロッパサッカーと南米サッカーの戦いです。

 

とても楽しみですね。

 

残念ながら、私の優勝予想は外れてしまいましたが、

 

どちらが勝ってもおかしくない一戦になりそうですね。

 

3位決定戦は、オランダ VS ブラジル

 

こちらも目が離せませんね。

 

 

 

さて、W杯で活躍する選手たち、

 

ボールを蹴る、止めるといった基本的な技術は

 

見ていて鳥肌が立ちますね。

 

手で取るのも難しそうなボールを

 

簡単に足で止め、蹴るといった動作をしています。

 

今回のW杯で、なぜ選手たちが簡単にそのような事が出来るのかを

 

私は、体のある場所に着目していました。

 

全ての一流選手たちは、その場所をしっかり使っているのです。

 

そして、その場所が日本人選手より、圧倒的に発達しているのです。

 

しかし、勘違いしてはいけない事があります。

 

日本人選手は、「フィジカルが弱い、接触プレーに対して弱い」

 

これは、外国の選手に比べ「筋力がないからだ」という考えは、

 

大きな間違いです!!

 

それを証明してくれたのが、

 

現役引退をした、ある日本人のサッカー選手です。

 

その選手は、外国の選手と接触しても倒れません。

 

相手がどんな場所から接触してきても倒れません。

 

そのある選手は、中田英寿さんです。

 

彼は、決して大柄な身体ではありません。

 

なのに、大柄な外国の選手たちと接触しても倒れません。

 

また、2006年 ドイツW杯の日本 VS ブラジルで見せた

 

速い動き出しは圧巻です。

 

あの試合の、彼が見せたブラジル選手へ対する動き出しの速さは

 

一緒にいた日本人選手との差がはっきり見てとれました。

 

 

では、なぜ彼は外国の選手たちと対等に戦えたのか、

 

それは、背中を上手に使っていたからです。

 

今回のW杯で活躍している一流選手も同じです。

 

背中の使い方がとても上手いです。

 

その為、背中の筋肉を良く使うので、とても発達しています。

 

ならば、日本人選手も

 

背筋を鍛える筋力トレーニングを

 

たくさんして筋肉を大きくすれば良いのか。

 

これは大きな間違いです。

 

いくら背筋を鍛えた所で、背中の筋肉を上手に使えなければ

 

意味がありません。

 

背中でボールを蹴ったり、止めたりするのではないのです。

 

サッカーに限らず、スポーツや日常生活でも

 

体を動かす時に大切な事は、

 

「股関節で作った力を手足に伝えて発揮する事」になります。

 

その際に、背中が上手に使えないと体に「りきみ」が発生します。

 

つまり無駄な力です。

 

この「りきみ」は、いわば動きのブレーキです。

 

このブレーキを解除できるのが背中なのです。

 

背中を上手に使えれば、

 

無駄な力が入らずに大きな力を生み出すことが出来るのです。

 

そうすれば、日本人でも

 

体格が大きな外国選手にも負けない体になるのです。

 

1998年フランスW杯に、

 

初めて日本代表が出場してから16年経ちます。

 

日本人はフィジカルが弱いという部分を補うべく、

 

接触プレーを最小限に出来るパスサッカーを推進してきました。

 

その為、ボールを扱う技術は格段に成長しました。

 

しかし、今回のW杯では、

 

それだけでは戦えないという結果が出ました。

 

今こそ、日本人はフィジカルが弱いという固定概念を

 

打ち破る必要があるのではないでしょうか?

 

その為には、

 

育成年代からの体の使い方の教育が必要だと考えます。

 

長い目で見て、10年~20年先の日本の未来が明るくなる

 

取り組みを真剣にやらなければならないと思います。

 

 

 

 

からだ塾 目と耳の体操教室では、

 

小学1年生~3年生の子供たちを対象に

 

背中を上手に使う方法を教えています。

 

背中を使って走る。

 

背中を使って立つ。

 

背中を使ってボールを投げる。

 

背中を使いながらあらゆる動作をさせる授業を行っています。

 

 

 

 

 

背中を上手に使えると、強い力を発揮できるだけではありません。

 

楽に走ったり、止まったりする事が出来ます。

 

動き出しのスピードも速くなり、リアクション能力も向上します。

 

また、背中が使えると背骨が伸びて、

 

頭の位置が高くなり、目線も変わります。

 

その為、スポーツで大切な視野も広がります。

 

 

背中を上手く使う為の指導方法は、

 

「背中を伸ばして!」

 

「胸を張って姿勢を良くして!」

 

という漠然とした言葉かけは一切行いません。

 

おや?

 

と思われた方もいらっしゃるのではないでしょうか?

 

このような漠然とした言葉かけを、

 

皆さんもどこかでされていたのではないでしょうか?

 

そうです。

 

学校の体育の授業で、体育教師から言われる言葉かけで

 

一番多いのがこのような漠然とした言葉かけのみの指導です。

 

 

からだ塾の指導は、具体的に分かりやすい言葉かけをしています。

 

背中を上手に使うには、背中だけに意識を持たせてはダメです。

 

骨盤と股関節がもっとも動きやすい状態が

 

背中を上手に使える時なのです。

 

正直このような事を、子供に言葉で伝えても理解してもらえません。

 

その為、見本を見せ、子供の体を動かし、

 

上手くできた時はしっかり誉める。

 

出来ない時は、「なんで上手く出来ないんだ!」と

 

子供を責めるのではなく

 

別の方法を考えて、子供が出来るまで指導する。

 

 

 

このような指導方法は、

 

学校での体育指導で出来ていないとおかしいのです。

 

しかし、現状は出来ていません。

 

現在の学校体育での指導は、

 

子供たちが運動しているのを見ているだけか、

 

漠然とした言葉かけだけで、上手く出来ても誉めもしない。

 

上手に出来なかったら子供が悪い。

 

これは、決して教師を否定しているのではありません。

 

教師も、どのように指導したら良いのか分からないのです。

 

私の持つ資格、日本体育協会公認ジュニアスポーツ指導員での

 

研修会では、この指導をしっかり教えてくれます。

 

しかし、体育教師のほとんどがこの資格を持っていません。

 

子供たちの体の異変について問題視されている現代、

 

育成年代の体育指導について

 

もう一度見直すべきではないでしょうか?

 

 

 

話に熱が入ってしまいました。笑

 

子供たちの未来の事になると、ついつい熱くなってしまいます。

 

このような塾長ですが、

 

今後も、からだ塾では

 

背中を上手に使えるような子供たちになってもらうべく

 

体操指導をしていきます。

 

興味のある方は、下記をご覧ください。

 

目と耳の体操教室 小学生クラス